チャールズ皇太子がまたイギリス社会に波紋を投げかける
(Prince Charles strikes another blow for the British republic)」
5月23日【RT】http://rt.com/op-edge/161020-prince-charles-strikes-blow/



カナダのウィニペグ動物園にて
(AFP Photo / Chris Jackson)


今週、チャールズ皇太子が王室の一員としての旅行中、ジャーナリストに囲まれた状態で「個人的な会話」としてプーチンとヒトラーを比較したことを皇太子の広報官は証明しようとしているものの、どうしても非現実的といった印象が免れない。


皇太子の考え方は、彼とその広報チームが国や現実世界とどれだけかけ離れたものになっているかを明らかにした。それだけでなく、チャールズによるこの礼を欠いた所見によって、彼やその家族とナチスとのつながりや、戦争を商売にしているということに対して注目を集めるという、望ましくない結果を生み出したのだ。


チャールズの父、フィリップ皇太子はエディンバラ公で、ナチ統制下のドイツで教育を受けており、また彼の四人の姉妹は黒服のナチス親衛隊将校と結婚している(ソフィー、セシル、マルガリータはナチ党に参加)。





「クイーン・エリザベスがナチスと結婚するに至った経緯

(資料:Facebookより)




フィリップは当時、アメリカ人の学者に対して、「ユダヤ人に対して何かひっかかりを感じ」、「彼らの成功には嫉妬を感じる」と話したことを認めている。

チャールズの大伯父で退位したエドワード元国王は、ナチの鉤十字をこよなく愛していた。その熱があまりにもひどかったため、ヒトラーに占拠されていたヨーロッパを横断してナチスに参加しようとするエドワードとその妻でナチ党員であったシンプソン夫人を阻止するために、MI6は彼をバミューダに追い出さなければならなかったほどであった。


チャールズは、自分のコーンウォール公爵の広大な建築プロジェクトにレオン・クリエ(Léon Krier)を採用しているが、このレオン・クリエは、ヒトラーの不誠実な建築家主任で軍需大臣であったアルベルト・シュペーアの一番の信奉者で、公然とヒトラーの関係者を支持するところまで非常に近づいているのである。

作家でアナウンサーでもあるジョナサン・ミーズは、1994年に記したドキュメンタリー「Jerry Building(簡易で粗悪な作りの建物という意味)」の中で、ニュルンベルクのスタジアムを含むシュペールの全ての建築物は、非人道的な実験や、それを建築するために強制収容所の労働力が強制的に使われており、それと不可分なものであると指摘し、その上でクリエのことを「シュペーアの保菌者(Speer-carrier)」や「毒の炎の保持者(Keeper of the Toxic Flame)」と酷評している。


チャールズの曽祖父ジョージ5世は、世界第一次大戦(いわゆる「Cousins’ War」の三大立役者の一人であり、ちょうど一世紀前に4年間に渡り見境のない大虐殺を行っていた。

ジョージ5世には、ザクセン=コーブルク=ゴータ家のいとこ2名、つまりドイツのヴィルヘルム2世とロシアのニコライ2世(1918年に殺害される)がいたが、彼の臣民であった不運なイギリス人らは、戦争の最前線で最後まで戦わされ、これといった認識可能な目的もないままに全部で何千万人もが死亡している。

1917年、マナーを知らない兵士らが、国王の分家の親族企業が製造した「ゴータ G.IV重爆撃機」がイギリス兵士を殺害していることを指摘し始めると、ジョージ5世は、「ザクセン=コーブルク=ゴータ」という姓から、もっとイギリスらしい響きの「ウィンザー(Windsor)」へと変更することを、まったく懲りない様子で発表した。

リチャード・アッテンボローが1969年に初監督した作品「素晴らしき戦争(Oh! What A Lovely War)」やBBCドラマで大議論を巻き起こした「炎の反逆者(The Monocled Mutineer)」、そして詩人で、ウースターの従軍牧師であったジェフリー・スタッダート=ケネディ(Geoffrey Studdert-Kennedy)」による「Woodbine Willie」などの傑作でさえ、この戦争の無益さや、一般人の間に巻き起こした苦々しさを伝えきれていない。


世界第二次大戦ではナチスに反対して立ち上がったにも関わらず、現在は、女王陛下の政府及び一人残らず女王に対する忠誠を誓っているイギリス軍隊は、ほとんどの独裁者と世界中の暴君の後ろ盾をしているのだ。

スリランカのマヒンダ・ラジャパクサ大統領は罪のない一般のタミルナドゥ人4万人の血でその手を染めており、また、サウジの残虐なアブドゥラー国王の政権は、いまだに首をはねる処刑を公開で実践している。

チャールズは、国際アムネスティが悪人としている世界の指導者のためになるようなことを話しているが、彼らと不動産や軍需を通して利益をあげようとしているのである。





チャールズ、ウィリアム王子、ダイアナ王妃とハリー王子がハイドパークでの欧州戦線勝利の日50周年記念の式典に参加中の写真 
1995年5月7日(Reuters / Dylan Martinez DM)





(翻訳終了 第二部に続く)





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【コメント】


そしてこちらが、世界の全部の土地のうち6分の1を占める土地を所有しているエリザベス女王です。





イギリス王国のスキャンダルの漏えいが止まらないですね。


先日はダイアナ妃の亡くなった事故についての動画を見ていましたが・・・。黒いですね。