facebookで美輪さんの戦争に対する素晴らしいメッセージがシェアされていたので、ご紹介します。


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【美輪明宏さんのメッセージ】








 わたしは原爆にあっている人間ですし、戦前、戦後の両方の時代を知っています。

戦時中の一番の問題は、軍人たちに国を預けてしまったこと。

軍人たちは、平たく言えば会社の用心棒、あくまでガードマン。そのガードマンをいきなり社長や会長に・・・なにもノウハウがないのですから、うまくいくわけがありません。

それなのに、日本という会社は、用心棒たちに経営をまかせてしまった。


新しい憲法ができて、とにかくよかったのは、「戦争を放棄します」ということでした。

本当に跳びあがるほど嬉しく思いました。もう逃げ惑う必要がないんだと。


9条を改悪する必要なんてありません。今の政治家は戦時中の軍人と同じです。
そういう連中が、憲法改正、改正と言って、また日本を戦争にひきずりこもうとしている。

彼らこそ非国民です
日本が戦争にひきずりこまれることなくこられたのは、憲法に守られてきたからです。

正義の戦争なんてありゃせんのですよ。
最近、「次は徴兵制度でしょ」と、私は言うんです。

いいじゃありませんか、自分の夫が、ボーイフレンドが、わが子が、孫が、家に帰ったら赤紙一枚で出征させられて、それは死を約束されているわけです。


また戦時中と同じように、日本中が老人と女子供だけになればいいんです。

自分の恋人を殺して、子供を殺して、孫を殺して、さぞかし満足でしょうよ。みんな、全部他人のことだと思っているから平気でいられるのです。


私がどれだけ悲劇を見てきたか―。

汽車のデッキに立って出征しようとしている兵隊さんを「死ぬなよー、帰ってこいよー」としがみついて見送る母親が、憲兵に引きずり倒され、ぶん殴られて、鉄の柱に頭をぶつけて血を流している。

それを死地に赴くために出征しながら見ている子供の気持ち、どんなだったろうかと思います。


戦時中は、そんなことばかりでした。またそれが始まろうとしているのです。


みんな戦争の正体をしらなさすぎます。
戦争って言葉をなくせばいいんですよ。「大量殺人」でいいんです。」


明治時代、たくさんの人が憲法の草案を出してるんですよ。
なんで自民党の人たちが、(憲法を)「アメリカの押しメリカが作ったものを押しつけられたんだ」と言うのはモノ知らずで無礼ですよ。

あれは日本人が作ったんです。



(以上、抜粋転載しました。梅沢)


(引用終了)

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【コメント】

日本では、戦争を美化するような映画や番組などが多く放映されているそうですが、他人の命令に従って罪のない一般人を殺す行為のどこに美しさがありえるものか、私には一切、理解できません。


しかも、それが正義などまったくない戦いで、一部の人間の利益のためだけだとしたら、なおさらでしょう。


実際に戦争を経験した美輪さんのおっしゃるとおり、国を荒廃しかさせない戦争を実現しようとしている人こそが平和ボケした、国民の幸福など考えていない非国民かと。


(もちろん、主権国家としては自国の防衛を確立させることは必要なのが、残念ながら現状かと思います。

しかし、例えばパキスタンやイエメンなどで誤って結婚式を誤射し、多数の子供を含む一般人死者を出した悪名高いアメリカの無人偵察機を喜んで国内に配備させて、それを「防衛」などと呼んでいるのも現状です。。。)


そんなに戦争がしたいならしたい人だけが戦地に赴けばいいのに、と思うのですが、実際に憲法改正(改悪)などされれば、徴兵制度は間違いなく実施されるんでしょうね。



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そして少し前から、憲法9条をノーベル平和賞にさせようという運動が始まっています。


戦争を実際に経験された先人の祈りのつまった平和憲法9条こそ、ノーベル平和賞にふさわしいのではないかと思います。


実際にはこの賞はオバマ大統領やEUなどに授与されるなど、平和とはまったく逆の意味合いの政治的なカードにしか過ぎないかとも思われますが、実際に9条に平和賞が授与されると、少なくとも簡単には同条項が改悪される可能際は低くなるのではないでしょうか。



憲法9条およびその保持者の日本国民にノーベル平和賞を求める署名ができるページ


ついでに、平和を宣言するこの条文がもっと多くの国、特に軍事大国の憲法などに導入されたら・・・最高なんですけどね!







シリアの紛争は内戦とされていますが、その前と後の写真です。


何かと、失ってから失われたものの重要さに初めて気がつくことが多いものですが、平和は、失われたことに気づいてからではダメージが大き過ぎます。。。











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