「娯楽目的の大麻がアメリカ・コロラドで初めて店頭販売されることに」

(”Colorado store makes history as first to offer recreational marijuana in the US”)


11月22日【RT】http://rt.com/usa/first-marijuana-store-opens-us-122/




アメリカ、コロラド州のセントラル・シティにある小さい店舗が、アメリカ史上初にレクリエーション用の大麻を販売するライセンスを初めて取得した商業施設となった。

セントラル・シティは、コロラド州のPikes Peakという山がゴールドラッシュで賑わった時にできた市だ。そこの「アニーのセントラル・シティ診療所(Annie’s Central City Dispensary)」が今週初め、ライセンス申請が認可されたことを、ソーシャル・メディアで報告している。


同店は2014年1月1日にマリファナの販売を開始することになり、コロラドで最初の店舗となる。それより一年以上前に、コロラドの住民投票では21歳以上の者に対しマリファナの使用が合法化することが決定されていた。


これまでのところ、同州のマリファナ担当局(Marijuana Enforcement Division)は、娯楽用マリファナの販売を希望する店舗から136件の申請を受理している。その他にも申請資格のある候補者は400件ほどあるものの、同州は、「堅実な」民間組織のみに許可が与えられる、としている。


元ウェルズファーゴ銀行の代表取締役社長スティーブ・バーグ氏は、ハフィントン・ポスト紙上に合法マリファナ市場の現状(the state of Legal Marijuana Markets)というタイトルの報告書を編集した。


「カンナビスは最も急速に成長している産業の一つである」

「我が国内を見てみても、これ以上に急速に成長しているマーケットは他には見つけることができなかった」


そういったことをすべて鑑みると、地域社会に認められていた事業体が依然として、麻薬取締局によって強制捜査され続けている理由はなぜかを理解できない者も多い。コロラド州と同様に、ワシントン州でも娯楽用マリファナの合法化に投票で多数決によって承認されているのにもかかわらずだ。


しかし、この麻薬は国としては違法のままであり、連邦法は州法をしのぐため、麻薬取締局のような連邦の警察機関は制度上、小売店や医療用大麻を販売する薬局に対し嫌がらせをしたり、怯えさせたりすることが認められている。


伝えられているところによれば、オバマ米国大統領およびエリック・ホールダー検事総長は、連邦警察機関は州法を尊重する、と約束しているそうだが、この約束は2009年以来、破られ続けているという。


それと同時に、木曜日に医療目的のマリファナが合法になってからも、コロラド州当局は複数の薬局に対して大規模な捜索令状および差押令状の実行を行った。デンバー地域だけでも、12軒以上の薬局が対象になっている。


マリファナを取り扱う薬局で、マスクを装着した係官らが窓を割り、ガンやその他の深刻な慢性的疾患に立ち向かうために、この商品に頼っている顧客がいる商品が押収された。


「現在のところ、この審理中の捜査の内容については説明することはできないが、本日進行中のオペレーションは、マリファナの取締り事項に関する最近のガイダンスに適合するものである」


デンバー・ポスト紙に対し、米国司法省広報のJeff Dorschnerはこう話している。


また、今回のオペレーションには麻薬取締局、国税庁犯罪調査課、デンバー警察、そして地元の法執行機関が関与していると説明した。


これに関し捜査官らはコメントを行うことはできないが、対象となった薬局は、防止するよう努力する必要のある活動の要点を説明した8月の司法省による覚書に違反していることを暗示する要因があったと、Dorshnerは述べた。

その防止努力が求められる条件は次の通りだ。


・未成年者へマリファナの販売

・ マリファナを犯罪企業やギャング、カルテルなどに販売することにより収益をあげること

・何らかの手段によって、マリファナが合法の州から他の州へと移動すること

・ 州公認のマリファナ関連の活動を、他の違法麻薬の売買や、他の違法行為を隠し、あるいは言い訳に利用すること

・マリファナの栽培や販売の際に、暴力や拳銃を使用すること

・ マリファナ吸引後の運転や、マリファナに関連して起こる、その他公衆の健康に悪影響を与えること

・ マリファナを公有地で栽培、またそれに伴いマリファナ生産によって公共の安全・環境が危険に晒されること

・連邦が所有する場所でマリファナを所有、あるいは使用すること


ワシントン州は、2014年半ば頃に娯楽用マリファナの販売を開始する予定だ。それまでの間、いくつかの州が同様の法律を制定を検討しているが、このコロラド州での実験がどのような方向に行くのか、すべての目が注がれることになる。



前記の元ウェルズファーゴ銀行の代表取締役バーグ氏は、こう話している。

「企業家や個人投資家らは、カンナビス市場に群がっている」

「カンナビスの市場力学を本当に理解している者は、巨大な利益を得ることになるだろう」