今、世界中でこのBBCの政治番組の一コマが注目を集めています。
(この動画だけでもすでに700万件以上のアクセスが!)

ラッセルブランドがまた、炸裂したようです。

日本語字幕がついてなくて残念ですが、BBCですごいこと言っています。





「Newsnight Paxman vs Brand full interview」




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「ラッセル・ブランドが『大企業と経済による搾取』をBBCテレビのインタビューで厳しく批判」

(Russell Brand rails against 'corporate and economic exploitation搾取' in viral BBC interview)

10月25日【RT】http://rt.com/news/russell-brand-bbc-revolutionary-interview-701/


コメディアンで、政治に関するコメンテーターでもあるラッセル・ブランドが、今週に行われたインタビューの中で、現在の政治の状態に対し痛烈な罵倒を述べた。この動画は瞬く間にインターネット上に広がり、感銘を受けた数えきれないほどのインターネット・ユーザーらはブランド氏に対する賛成の意見を表明している。


https://plus.google.com/+RussellBrand/postsより





ブランドはBBCの番組、「Newsnight」の中で、現在彼がNew Statesmanという雑誌でゲスト論説に一時的に寄稿していることについて語った。


インタビューを行ったのは、ジェレミー・パクスマン(Jeremy Paxman)。好戦的で攻撃的な切り口で有名なジャーナリストである。そのパクスマンは、ブランドが一度も投票したことがないのに、一般市民がブランドの意見を真剣に聞く必要があるのか、その理由をしつこく迫った。


既存のパラダイム(理論的枠組み)は非常に狭く、ごくわずかな人のためにしかなりません。このような既存のパラダイムからの権利など受け取る必要はないでしょう。

人類全体にとって有益となりうる、他のパラダイムはその外側にあると思います



ブランド氏が投票を拒否する理由について、 パクスマン氏は10分のインタビューの内の半分以上の時間を割いた。ブランドが新しいアイディアでパクスマンを圧倒していたにも関わらず、このインタビュアーはコメディアンの考えを詳しく説明するよう挑戦的に質問した。


ブランド「やる気がないから投票しないというわけではありません。

何世代にも渡り政治階級が嘘をついたり、背信行為や詐欺などを行っているために、絶対的な無関心になり、あるいは退屈したり、疲れ果てたりしたわけでもありません。

ゴッコ遊びなんかに付き合いたくないだけです。こんなバカげた幻想に加担する理由なんてありますか?」


ブランド氏の揚げ足を取ろうとして失敗したことにイラついたパクスマンは、一度、このコメディアンのことを「ごくくだらない男」と呼んだ。ブランドが提唱しているような革命などは、真剣に受け止めることができない、と暗示してのことである。


「(革命が起きれば)今のような、富める者と貧しいものの格差がこれほどまでに巨大な社会にはならないでしょう。

今は、アメリカで最も裕福な300人が所有する資産の総額と、同国内の最も貧しい8500万人が所有する資産の総額が同じですよね。

また、十分なサービスを受けていない下層の人間は依然と変わらず無視され続けています。

イギリスでは、キャメロン首相とオズボーン財務大臣が裁判所に出向き、銀行家らが今後もボーナスの支給を受けることができるように働きかけています」


ブランド氏は自らの麻薬中毒時代の暗い過去をネタにした自虐的なコメディアンとしてのキャリヤや、注目のセレブレティとして最もよく知られている。


雑誌「The New Statesman」の最新号でのゲスト論説を引き受けた際、彼は革命(revolution)というテーマを中心にしたストーリー構造にすると決めた。

(革命という)運動はすでに始まっています。世界中で起こっているんですよ。

私達が生きているのは、コミュニケーションが瞬間に行われ、世界中にコミュニティー(人の集まり)ができている、そういった時代なんです。

オキュパイ運動では、『1%(の富裕層)対99%』という対立の構造を表す用語を一般人に示し、人気を博しました。それだけでも違いが生み出されたのです。

ここ何世代もの間で、初めて多くの人たちが、大企業と経済システムによる搾取に気がついたのです。

この事象はナンセンスなどではありませんが、この問題に対しては何の取り組みもなされていないのが現状です」


パクスマンはずっと偉そうに振る舞っていたものの、ブランドの発言をおもしろがっている様子も何度か見せていた。


パクスマンは何度かブランド氏の意見に賛成する声を発したり、またパクスマン氏がイギリスのテレビ番組「Who Do You Think You Are?」に出演した時のことについて言及した時には言葉を失ってしまっていた。

これは有名人の家族の経歴を調査する番組で、パクスマン氏自身の曾祖母が家族の面倒をみるように強制された長屋を訪問した際、彼はとても感情的になっていた。

「あの番組にご出演されましたよね。私はよく覚えていますよ。

あなたはご自分の祖先をふり返り、そしておばあさんが逞しさを身につけざるをえなかった状況をご覧になった。

そうしなければおばあさんの家を所有していた貴族どもに無茶苦茶にされたからです。

その時、泣いたでしょう。それは、そんなシステムが不平等で不正なものだと思ったからでしょう。
それは一世紀前でしたか?

今、それと同じことが起こっているんですよ。
いろいろと変化が必要だと感じるなら、変えましょうよ。

世界を変えれると思うのは、考えが甘いのでしょうか?

私にそんな権利がないなどというのは、私が俳優だからですか?

あなたから権利を与えられなくても、自分でそんな権利は掴み取りますよ。
権利は他の誰かからなど与えてもらう必要はないんです。
私はその権利を掴み取りますから」


ブランド氏が最近、議論を巻き起こしたのは、9月にイギリスの雑誌GQが開催した祝賀会で賞を受け取った時だ。

この祝賀会でブランド氏は、受け取った賞が「最近、でっちあげられたもの」であるようだ、などと話しただけでなく、祝賀会のスポンサーであるヒューゴ・ボス(Hugo Boss)についても、同社がドイツのナチスの制服を製造していたという過去の歴史について言及していた。


さらにガーディアン紙(The Guardian)の論説の中でブランド氏は、政治がらみの論説で追い打ちをかけている。

「先日の冗談は、ヒューゴ・ボスを破滅に追いやろうぜキャンペーンを始めようとしたものではありません。

モンサントやハリバートンじゃないんですから。あの辺が現代のファシズムを起こしている企業同盟ですよね。

ダブルで怪しい男性用ファッション供給企業なんて、これにはまったく関係ないですから」


(翻訳終了)

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その他、ラッセル・ブランドの関連記事:



8月19日 「恐怖の特効薬は「愛」


この彼、賛否両論はあるようですが、言ってることとやってることを考えると私は好きですね!


彼自身のgoogleのページ?は目が痛くなりそうです(笑)

https://plus.google.com/+RussellBrand/posts



ただ、彼が「革命」という時、何を指しているのかということなんですが、彼は「意識の改革」を指しているのではないか、と思います。


多くの地球市民の意識が改革されることによって、自然とそこから適切な動きが出てき、その流れにのっていくことで、新しい理想的な社会にスムーズな移行ができそうです。


逆に、これまでの歴史の教科書でならったような、いわゆる「血まみれの革命」によって世界が変わったとしても、今の社会とはあまり変わらないのではないでしょうか。ハードウェアが変わってもソフトウェアが変わってないですからね。長続きはしないでしょうし。