シリア情勢はもうギリギリの戦争開始、しかもサウジアラビアやロシア、イランにイスラエルなど世界中を巻き込んでの世界大戦が始まるのか、という勢いでした。
8月27日【Iran Japanese radio】
「イラン国会関係者、『シリア攻撃の最初の犠牲者はイスラエル』 」
イランが、「シリアを攻撃したら、俺らがイスラエルをやるぞ」と言っています。
イランの前首相とアサド大統領
Photo:Shadow Government
8月28日【日本や世界や宇宙の動向】
「サウジアラビアがロシアにシリア支援を止めろと脅迫しました!」
「リー クされた情報によると、サウジアラビアの諜報員は、今後もロシアがシリア支援を続けるなら、2014年の冬季オリンピック開催中にテロ攻撃を実行すると示唆しロシアを脅迫したようです。これは、3週間前に行われたプーチン大統領とサウジアラビアのスルタン王子との秘密会談の筆記(又は録音)記録の一部であ り、それがリークされたことで明らかになりました。」
で、これに怒ったロシアのプーチンはもちろん黙っていません。
8月29日【ROCKWAY EXPRESS】
「シリア攻撃あれば、サウジアラビアを攻撃する」
「 これに怒ったプーチンは、ロシア軍に対してサウジアラビア攻撃の準備を指令した、という。もしも欧米諸国がシリアを攻撃すれば、ロシアはサウジアラビアを攻撃する、というのだ。」
Photo NationStates
で、最高に緊張感が高まっていた時に・・・
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「エド・ミリバンド(労働党党首)がシリア空襲でUターンし、閣僚も含めた保守党議員も反乱 デイビッド・キャメロンのメンツが丸つぶれ」
「・今日、シリアへの残虐行為を再考するよう、議会が招集される
・イギリス官邸前で、西側諸国の軍事介入に反対するデモが行われる
・シリアに対する軍事活動が法的に認められるのか、検討される」
→エド・ミリバンドって存在がすごく薄かったんですが、やっとちょっとはいい仕事をしてくれたみたいです。彼の意見ではなく、もちろんイギリス国民の意見なんですが。
もちろんまだ油断はできませんが、これで国連の安全保障理事国の承認なしでの攻撃は難しくなったのではないでしょうか。ロシアと中国が理事国にいるので、全理事国の承認はないでしょうが。。。
「イスラエルが予備役召集、ガスマスク配給 シリア情勢受け」
写真はイスラエル在住のイスラエル人の友人がFACEBOOKに投稿したものです。
イスラエルに住んでいる人達も、攻撃を恐れて祈っているようです。
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8月30日【The voice of Russia:日本語】
「8月21日化学兵器が使用されたシリアへの攻撃が準備されているが、これにNATO軍は参加しない。ラスムセンNATO事務総長はポリチケン紙からのインタビューに答え、こう語った。
事務総長は個人的見解として、化学兵器の使用は反体制派ではなくアサド体制側が行ったとの考えを示した。」
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8月31日【BBC】
「プーチン:アメリカがシリアの化学兵器による攻撃しているというのは『ナンセンス』」
・現在、国連の調査団はシリアでの調査を終え、レバノンに入国
・プーチンがオバマに
「ノーベル平和賞受賞したんだったら、シリアへの空爆についてもっと考えるべき」と発言(笑)
プーチンとオバマ
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「英政府の参加見送りに続き、カナダ、ドイツ両政府が30日までに軍事行動への不参加を表明。」
→どこの国も、国民の意見を尊重して(来期の選挙のことを心配して)、シリア攻撃に対して否定的な態度を取り始めていますね~
これってほんとうに私たち世界の一般国民の勝利ですよね!
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うちの近くに英米の両空軍基地があるのですが、ここ数か月間に限って、飛行演習が盛んに行われていました。普段はまったく聞くことのなかった戦闘機の音が聞こえていたのです。
しかも1、2度は夜間まで演習したり、近郊のビーチにいた時にまで戦闘機が飛んでいました。今まで一度もこんなことはなかったんですが。
それが急に静かになったと思ったら、1週間後くらい後に「シリアで化学兵器を使用したから、空爆を」なんて言い始めていました。
シリアの化学兵器の件が起こる前に、もう空軍はシリア周辺に行ってたみたいですけど。
本当に理由なんで後からつけたしただけで、もう空爆することは決定していたみたいですね。
でも、イギリスがUターンしてから、NATOも参戦をしないことを表明したり、ちょっとだけいい流れもあるみたいです。
私は最後のニュースの、プーチンがオバマに「ノーベル平和賞取ったんだったら、攻撃やめたら?」という発言がかなりツボでした。