6月11日http://www.zerohedge.com/news/2013-06-11/sales-george-orwells-1984-have-surged-6884-last-24-hours

この24時間で、Amazon.com上で、あのジョージ・オーウェル (George Owell) による「ビッグ・ブラザーズ」の本「1984」売上が7,000%近く急増した。監視国家という現実が一般人の関心を集めたためであろう。

Liberty BlitzkriegのMike Krieger氏が記しているように、人々が、ディストピア(反ユートピア)的な世界が自分達の周りに急速に、かつ秘密裏に築かれて  ゆくことに気が付いて、急いで立ち上がろうとしているのではないだろうか。

現在、「1984」は、売上増加率で4位、アマゾン上での人気が184位となっている。


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「政治用語というものは、嘘に真実味をもたせるため、
そして殺人を立派なものであるかのように見せかけるためにデザインされたものである。 

ジョージ・オーウェル」

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「1984」をまだ読んだことのない方のために→ウィキピディアのリンク


私は村上春樹の「1Q84」を読んで、その流れで去年読みたところです。重くて辛くて暗くて痛い感じですが、不思議と引き込まれました。

1949年に出版された「1984年の未来像」を描いたサイエンス・フィクションの名作です。

「真理省(BBC?)」「テレスクリーン」「ビッグブラザーズ」「思想警察」「憎悪週間(hate week)」など、今の政府たちはこの本の政治をモデルに政策を立てているんじゃないか、というほど、現実の世界がこの本の世界に近づいていっている気がしてなりません。

NSAの機密文書が暴露され、オバマが大嘘ついていたことが公になり、「ヤバい!俺ら、めっちゃスパイされてるやんか!」と気が付いた人が増えたのが、この「1984」の売り上げ急増の原因でしょう。

CISPAやPIPA、SOPAなんかのインターネット監視法案が法制化されようとなかろうと、アメリカ政府のみならず各国政府が一般人の情報を裏で集めていることは疑いようもありません。ただ、集めた情報を合法化する法律があれば、政府側がその情報を元に逮捕状を発行したり、裁判に証拠として使用できるようになるということです。

FACEBOOKなんかも何気に検閲が日常的に行われていますし、もちろんツイッターなんかも。ただ、私たちには基本的人権として「表現の自由」や「思想の自由」、「検閲の禁止」などが今のところは憲法で認められているわけで、それが立法機関(国会)や司法機関 (裁判所) などが守っているかを監視し、維持させるのが国民の義務ですね。


これを怠ると、この小説の中の政府のようになってしまうかもしれません。


しかしこの動き、非常に興味深い現象ですね!