「理由がない」 中国が米、鉄鉱石、貴金属、粉末ミルクを備蓄しているのはなぜ?

1月9日【SHTFplan.com】http://www.shtfplan.com/headline-news/they-are-getting-ready-no-obvious-reason-for-why-chinese-rice-stockpiles-jumped-400-massive-boosts-in-dry-milk-iron-ore-precious-metals-imports_01092013

何かおかしいことが起こっているサインがあるとしたら、これがそうかもしれません。

2012年、中国は2,600,000トンの米を輸入していますが、これは2011年の輸入量、575,000トンの4倍相当以上にあたります。この数値が明るみになり、アメリカの農業の専門家は困惑しています。

昨年の米の輸入量の大幅な急増には、中国で米の不足はないため明らかな理由はないため、このような困惑を招いたものです。中国の輸入業者が国際的な価格の低さに便乗しているのではないか、という考えることもできますが、それでは中国が国内で栽培した相当量の米も備蓄している意味がわからなくなります。

中国が突然、明らかな理由もなしに何百万トンもの米を備蓄し始めたのはなぜでしょうか。

中国は、軍隊の積極的な増強や太平洋および中央アジアにおける戦争の準備を行っていますが、それに関連しているのではないでしょうか。


米の備蓄が一年で400%増加している事実をもってもまだ、中国がごく近い将来の何かに備えて準備をしているなんて信じられませんか?では、オーストラリアの乳児用粉ミルク大手販売業者が、中国からの粉ミルク製品の需要に追いつけていないことが報道されていますが、その点も考えてみてください。中国人が大量に(オーストラリアから中国へ)粉ミルクを輸出しているため、乳児にとって欠かせない食料品が、オーストラリアの国中の食料品店の棚から消えているのです。

オーストラリアで最も人気のある粉ミルクのブランドの一つの売り上げが急騰し、その結果、乳児製品のある商品の棚がガラガラになり、一部の大手小売店ではベビーフードを割当制にするといった、この豊かな国で珍しい光景を目にすることになりました。

最近、中国のミルクに関する事件が明らかになっていますが、それが原因で中国人が乳児用粉ミルクをパニック状態になって買い占めているのではないか、と考える人もいるかも知れません。ただ、そのスキャンダル (中国の毒入り粉ミルク事件)があったのは4年も前だった、というところが問題なのです。中国人が今頃になってやっと国産の粉ミルクが汚染されていることに気が付いた、なんて信じられますか。

食料品の備蓄量が明らかに増加しているばかりでなく、中国人はさらに、現金資産 (米ドル) を物的資産へと多様化させています。実際のところ、2012年においては、たった一か月間で (訳注  8月のこと) 、中国は欧州中央銀行 (ECB) の金庫室に保管されている金の総量を超える金を輸入・貯蔵していたのです。

中国の貴金属の貯蔵量はここ数年で急速に増加しており、西側諸国政府にとって中国当局の貴金属の保有高は不明なままですが、現在、中華人民共和国は、金の保有量においてアメリカに次いで世界第二位なのではないか、と噂されています。


これについては、中国当局が時期を見計らって公開するまでは、確かなことはわかりません。しかし、1年あたり1,000トン弱という買い集めの現在の流入量の割合でいけば、ドイツの3,395トンを上回り、アメリカに次いで第二位の金の保有国である可能性があることは確実です。


しかし中国が買い集めているのは貴金属ばかりではありません。工業用金属の入手にも急いでいます。


鉄の現物価格は、トン当たり$153.90とほぼ15か月ぶりの最高値にまで上がっていますが、これはアジアの巨人、中国が国内の景気を引き上げることに力を注ごうと、自国の貯蓄量の立て直しを図っており、そのため鋼鉄の需要が回復したことが原因である可能性があります。


経済の回復を見込んで貯蓄準備を行っている、と中国は公式には説明しています。しかし、8か月前に中国では金属が供給過剰となり、全在庫を貯蓄する貯蔵設備の場所がなくなるほどであったことがロイターによって報道されていることを考えると、非常におかしい話です。


金属の最大消費国の中国で、国内の金属貯蔵倉庫が完全に埋まり、作業員は鉄鉱石を穀物倉に、銅を駐車場に貯蔵し始めてしまったとしたら、世界経済に支障を起こしかねません。

中国で鉄鉱石の最大ターミナルの一つがあるチンタオ港では、何百もの鉄鉱石の山があり、それぞれが三階建てビルほどの高さがあります。それが「穀物庫」と案内標識のあるエリアまであふれ出て、路上にまで届きそうになっています。

さらに南の上海の一部の保税倉庫では、膨れ上がった銅を貯蔵するために駐車場が使われています。これもまた、世界の金属価格にとっては不吉な前兆となる普通ではない現象で、中国以外の外国が口ごもっているように、中国の経済成長を維持する能力に関する疑問を投げかけています。



では、ほんの昨年には鉄の大量な在庫過剰を抱えていたとしたら、なぜ中国は鉄をさらに貯蓄しているのでしょうか (そして15か月ぶりの価格上昇を起こしている理由は?) 。

どうもこれは、景気の回復や、主流の分析的観点に基づく経済理論などともまったく関係のないことではないか、という気がしませんか。

・なぜ中国は昨年比4倍もの米を必要としているのでしょうか。
・なぜ中国は、すでに大量の余剰分があるにもかかわらず、鉄をさらに購入しているのでしょうか。
・アメリカ連邦準備制度理事会のベン・バーナンキ議長が金は本当のお金ではないと示唆している今、なぜ中国は金を買うのでしょうか。
百万人以上が居住可能な都市を建設しつつも、それらの都市を空っぽのままにしているのは、なぜなのでしょうか。


納得ができません。どれをとっても、意味がわかりません。

中国人が、内情を知らない私たちが知り得ない何かを知っていると考えない限りは。

今の世界を見ると、何百兆ドルもの負債が存在し、アメリカが世界中の石油備蓄量を間接的にコントロールし、超大国はこぞって何万基もの核爆弾を保有して戦争用の武器 (あの煩わしい半自動式のアサルトライフルなんかじゃなく、本物の兵器) に何千億ドルもつぎ込まれています。こんな世の中で、中国が近い将来に状況が悪い方向に向かうことを予期しているとしても不自然ではないでしょう。

中国人が有形資産、しかも紙上の資産などではなく現物資産を買い集め、その資産を国内に貯蔵しています。おそらく中国人は、アメリカとEUの負債の返済が不可能になりつつあり、西側の金融・財政、経済や貨幣制度が完全な破綻を迎えることになるのも時間の問題に過ぎない、と見切りをつけたのではないでしょうか。

よいところで、現物資産に対して通貨価値が損なわれることを中国が想定している兆候であると考えることができます (中国は西側諸国の通貨準備金を何兆も保有しています) 。暴落する前に買いだめし、自らの貯蓄がスーパーインフレで損なわれてしまう前に買える物を購入しています。

地政学分析者のジョエル・スコーセンが自らのドキュメンタリー「Strategic Relocation」 の中で、中国とロシアがこれからの10年以内に、核戦争でアメリカに対して手を組む可能性があると警告を発しています。最悪の場合、中国がそのような状況に備えている可能性も非常に高いと言えるでしょう。




信じがたいって?そうかもしれません。

しかし考えてみて下さい。中国は備蓄ばかりではなく、すでに第三次世界大戦が始まろうとしていることを示唆するような政策をとっているのです

既に中国は、アメリカの国家基盤、つまり水道、電力、精製施設、商業および輸送機関のインフラ全体を掌握する準備を進めています。政府・商業のネットワークのハッキングに直接関与し、「世界史上最大の資産の移動」といわれる事件にも関与しています。

軍事的な面では、中国はアメリカの国全体の軍事的実行部隊および電気系インフラを不能状態にすることのできるEMP兵器システムに類似したテクノロジーを開発しています。そして、米海軍の兵器システムに使用されているコンピューター用チップの模造品を製造しているところを現行犯で確認されています。


これでもまだ中国の意図・予期していることに懐疑的なら、アメリカを含めた他の政府の動向を見て下さい。どこかの誰かが、空恐ろしい、最悪のシナリオを計画している兆候をみることができます。

ロシア―今年中に5,000基の地下壕を完成させる予定

ヨーロッパノルウェーのスバールバル諸島に「世界の終末用種子貯蔵庫」を設計・建設を急速に行い、何万種類もの種子を貯蔵。小惑星衝突や核戦争などのアルマゲドン的な事態が発生した場合にも種子を保護するとされている。

アメリカ―数千万の非常食や他の必需品を貯蔵
       国全体で行政区単位毎に緊急用の配給センターを設置

 (ハリケーン・サンディの被災者にはこれらの配給は一切行われなかったのは興味深いところです)  

国土安全保障省が過去数年で、約20億の銃弾を購入
国防総省は、「大規模な経済破たん」や「市民の暴動」に備えた軍事作戦演習を行っている


中国―最近、新華社通信(中国の国営通信社)を通じて、アメリカの全住民 (一人残さず) の非武装化を要求


前下院議員ロスコー・バートレットが「可能な限り、家族を都市部から移動させて下さい」と警告を発したのには何か理由があるのかもしれません。

カイル・バスは最近のスピーチで、「これがいつ、そしてどのように解明されるのかが重要なことです」と話しています。

これまでの歴史で同じような事態になった後、どう展開したかを考えると、現在の状況がどのように終わるかは想像に難くないと思います。

戦争によって終わるのです。

世界中の政府が食料品、生活必需品、貴金属、兵器を蓄えているということは、差し迫った何かが起こることを知っているということなのです。

私達も同じようにした方がいいのではないでしょうか?


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【コメント】 
RTの経済評論家マックス・カイザーが、「現在の世界状況が以前の世界大戦前の状況に酷似している」といった内容のコメントをしていましたが、全く同感です。

最近、ドイツもフランスやアメリカにある自国の金塊を返還するように要求しているそうですし(1月16日RTニュース)、日本と中国の間の緊張感の高まりはもちろんですが、アメリカとロシアの関係も目に見えて悪化しているようですね。

国家経済の破綻や食料不足・食料価格の高騰、資源や領土をめぐる各国間の対立の激化ばかりでなく、世界中で市民デモ・暴動が頻発に起こり、異常気象が毎日のように報道され、新種の感染症が大流行など、世界が望ましくない状態になっているように思うのも、決して考え過ぎではないでしょう。

アメリカで、経済・政治の破綻などの異常事態に備えている人達が増えているのもうなずけます。世の中、一体どうなっていくんでしょうか。