RT http://rt.com/news/iran-close-strait-hormuz-embargo-455/
から、一部抜粋し翻訳しました。

EUが月曜に、イランが核兵器の開発を行っていると主張して、イランからの石油の輸入を禁止したことを受け、イランがホルムズ海峡の閉鎖を発表した。

EUの外相Catherine Ashton氏は「経済制裁の圧力によって、イランが私たちの話し合いに応じるようにすることが目的だ」と言う。

しかしその一方で、その湾岸に第二の空母攻撃群を展開しようというアメリカの決定と合わせて考えると、EUがイランに対し経済的に圧力をかけようとする試みは、イラン周辺で全面戦争を引き起こす可能性を大きく高めることになるであろう。

ホルムズ海峡は、ペルシャ湾とオマーン湾を結ぶ重要な拠点であり、世界的な石油の運輸の点では、戦略的な南関の一つでもある。

2011年の、石油産出量が概算で一日当たり約8.800万バレルであり、アメリカのエネルギー情報局(Energy Information Administration)の見積もりによると、1700万バレルの産出された石油がこの海峡を通過していることになる。

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http://rt.com/business/news/oil-prices-oil-embargo-431/

Metropol という投資会社Sergey Vakhrameev氏はこう語る。
「その状況次第ではありますが、長期的に考えると、もしイランがホルムズ海峡を閉鎖すると石油の価格は$130~140に上がり、もし戦争が始まってしまえば$200までに上がる可能性があります。石油価格が法外に高いなのは、その地政学的リスクが考慮されているためです。中近東の状況が平静化すれば石油の価格は下がるでしょう」

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日本の原発が一部閉鎖され、電力の供給に必死な時に、ここで戦争が起こると日本の経済の回復は遅れるでしょう。
石油が輸入しにくくなり、価格も上がり、日本の製造業にとって大打撃になります。
日本が対イランの経済制裁の仲間入りすると、トヨタのお得意様のイランに自動車の輸出もできなくなります。
アメリカの弱いものいじめにつきあって、打撃を受ける意味がわかりません。

しかも、テヘラン・タイムズ(Tehran Times)というイランの民営テレビ局のウェブサイトを見ていた時、はっとさせられるニュースを見つけました。もちろん、上部半分以上はアメリカのイラン侵攻についての記事なのですが、そのすぐ下に「イスファランで日本の文化的催し物が開催」というニュースがあったのです。在イランの駒野欽一 日本大使が、大震災のイランからの支援に対して感謝の気持ちを表すために開催されたそうです。その後で、このニュースを掲載している日本語のサイトで、「イランなんかやっつけちゃえ!」といったコメントなどを目にし、悲しい気持ちになりました。マスコミの言うことをまともに信用できないのは、日本国内のニュースも、海外のニュースも同じなのに。