中学生ソフトボール部
ポジション;キャッチャー
左手の親指の痛み(突き指)
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まずは グラブを見る。
ポジションはキャッチャー。使用はファーストミット。
ボールポケットの位置と、型の付き方で
なんとなく原因の判別。
たぶん この選手は左手の人差し指を
12時の方向ではなく、2時から3時に向けている。
ちょっと構えを見せてもらう。
それは フォームの問題ではなく、
ミットの型の付け方が悪いため、 クチを前に向けると
このフォームになってしまう。
これは、女の子や、少年野球に多いんだけど
グラブの使い方が理解できていない場合が多い。
素手でボールを捕るときは こう握る。↓ こうは握らない。 ↓
こう構えれば↑ 前後、左右も動かしやすいけど、 こう構えると ↑ 窮屈になる
捕球ミスが増えるだけならイイけど (良くないか?!)
絶えず球が当たれば壊れ続ける。
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最後になるかもしれない大会の前日に、フォームのことを言っても何も解決しない。
とりあえず 曲がらなかった指を 曲がるように治して・・・
(治療前) (治療後・正常可動域)
ここまでは セオリー。
で、普通のスポーツ整形外科や、接骨院なら テーピングで固定する。
前に 何人も同じ症状の子たちを見てきた。
某 スポーツ整形が施したフィギュアエイトは
ガッチリと固定されていて、サスガだと思った。
テープを剥がしたら添え木まで施してあった。
でも、それじゃ・・・
バットを握れなくないですか? 先生?!
ミットを見る。 このミット、 学校の部活が保有しているミット。
グラブにはフレームがあります。
指は骨折してないけど・・・
ミットのフレームが骨折してました。
ホント・・・ 偉かったね。。。って 褒めてやりたい。
この子は このミットで ピッチャーの球を受け続けた。痛みに歯を食いしばって黙々と。
僕がこの子の指を壊したワケではないけれど・・・子供達には罪がない痛みに対峙したとき・・・
なんだか申し訳なく思えてくる。
明日が中体連の最終日になるかもしれないって日に
フォームのことだの、新しいミットを買ってくれだことの言っても始まらない。
一度も絞めたことのないであろう ミットの紐を締めなおす。
ゆるゆるだった 親指の紐を・・・念入りに締めなおす。 いったいここは ナニ屋だ?!と・・・たまに思う。
シューズもグラブも 大きなサポーター。
正しく使って欲しいと・・・切に願う。