成瀬宇平先生の「免疫力をたかめる生き方―生涯現役で過ごす方法―」 | 橋本三奈子のSalt Revolution(わじまの塩に魅せられて)

成瀬宇平先生の「免疫力をたかめる生き方―生涯現役で過ごす方法―」

鎌倉女子大学名誉教授で、医学博士の成瀬宇平先生の新刊本が出ました。

『免疫力を高める生き方 ―生涯現役で過ごす方法―』(健学社,2012年4月)です。

免疫力を高める生き方


現役で活躍なさっている76歳の成瀬宇平先生が自らの生きる秘訣を書かれた本です。

「まえがき」の最初の一小節を引用してご紹介いたします。

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私が生まれた福島県の浜通りには漁港が連なり、小さい頃から海の恵みを受けて育ってきました。その影響か、大学では魚の脂質の研究に従事しました。

魅力ある人々に囲まれながら幅広い知識を得ることができた研究者生活は充実したものでしたが、一方で大学という所は、まさに山崎豊子著の『白い巨塔』を彷彿させる場所でした。

ストレスを感じる出来事は多く、また50歳の時には意識不明の病気にかかったり、前立腺がんを告知されたり、苦しい場面がいくつもあったのです。

しかし、それらを乗り越えて76歳になった今、これまで得た経験を生かして、世のため人のために何かできないものか。

山あり谷ありの人生だからこそ身につけることができた「生きるパワー」を、復旧・復興に向けて頑張っておられる福島の人々に何か届けられないか。そんな思いが募り本書を上梓する運びとなったのです。
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この本の売上の一部は、東日本大震災により不便な生活を強いられている方々への寄付となるそうです。

成瀬宇平先生の人生経験を踏まえて書かれた内容で、とても興味深いので、今日は、目次と、節のタイトルをいくつかご紹介します。

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序章 免疫力とは

第1章 ストレスの多い現代社会と免疫力
      腸内細菌がカギ、心の健康と食べ物、
     イメージが自律神経のバランスを整える

第2章 食がすべてを決める
      卵・牛乳はなぜ病人だけの食べ物であったか、食物繊維の多い食事、
      食卓をカラフルに、受験に勝つ食生活、
      「立ち食い」と心と体、なぜ1日3食必要か?

第3章 免疫力アップの10のポイント
      うまい料理が免疫力を高める、笑顔でウォーキング、
      常にテーマを持つ

第4章 失敗を成功に転じさせる
      高血圧との付き合い方、硬膜外血腫からの生還と「生きる力」、
      前立腺がんと仲良く、
つらい状況でストレスを解消するコツ、
      自信を生み出す学びの姿勢、
成長期の子供に必要な食べ物とは、
      肩こりはこう解消する

第5章 先人に学ぶ
      月刊誌から見た子供への健康のアプローチ、
      心と体の健康は「食育」から
      食の先覚者から「生き方」を学ぶ

第6章 人生に勝つ生活法
      食事はゆっくり、よく噛んで、地産地消と「旬」、食べ物が心と体を作る
      ストレスを感じない人はいない、何でも話せる主治医を持つ、
      私の食生活

終章 生涯現役で過ごすために
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内容まで入ると、長くなってしまうので、明日へ続きます。