「海塩と岩塩、どちらがおすすめ?」by 『水と塩を変えると病気にならない』 | 橋本三奈子のSalt Revolution(わじまの塩に魅せられて)

「海塩と岩塩、どちらがおすすめ?」by 『水と塩を変えると病気にならない』

海塩と岩塩、どう違うのかわからないで使っている方、まだまだ多いと思います。

では、「海塩と岩塩、どちらがおすすめ?」の節を引用してご紹介いたします。

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岩塩は太古の時代の地殻変動によって地中に閉じ込められた海水が、数億年の歳月をかけて結晶化したもので、1997年の塩の専売の廃止にともない、いまでは世界各地の様々な種類の岩塩が輸入され、手軽に入手できるようになっています。

こうした岩塩はこれまで解説してきた岩塩とどう違うのでしょうか?

まず、大前提として理解したいのは、岩塩は島国である日本ではまったく採れない塩、つまり、日本の風土には異質の塩であるということです。

海の塩に豊富なマグネシウム(にがりの主成分)が含まれていなものが多く、ナトリウムが主成分という点ではイオン交換膜を使った「工場の塩」と変わりません。

ナトリウムの過剰摂取が心配ないまの日本人にはあまり向いていない塩と言えるかもしれません。

岩塩が日常的に利用されているヨーロッパの場合、飲用水がミネラルの多い硬水なので、岩塩を摂っているからミネラルバランスが崩れるということになりませんが、すでにお伝えしたように、日本では軟水が中心です。

日々の体調を整えていくには、ミネラルが豊富に含まれた昔ながらの海の塩のほうが適していると言えるでしょう。
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ドイツ、スイスなど、岩塩の国では、天然の良いミネラルウォーターに恵まれていますよね。

食事のときに、ミネラルウォーターを一緒に摂ることで、食事全体のミネラルバランスをとっているのです。

軟水の国・日本が、塩だけを岩塩にしてしまえば、天然とはいえ、やっぱり塩は体に悪い、といわれることになってしまいます。

お寿司屋さんで、お刺身に、岩塩をガリガリと削ってかけるのは・・・、見た目のおもしろさを追求するファッションであって、本来の栄養やおいしさを追求するものではありませんね。

フランスでは、岩塩よりも海の塩というのが主婦の間でも常識ということ。モンゴルの大量の岩塩とクロアチアの少量の海塩が物々交換されていたということなど、日本でももっと知られてほしいことです。