無添加・たらこの作り方:「わじまの海塩」と「ピチット」で手作り
「わじまの海塩」は、たんぱく質分解酵素を活性化させて、うま味を増やし、脱水シート「ピチット」は、水分と臭みを取って、うま味を凝縮します。二つを使えば最強コンビ。
今日はこの2つの最強コンビを使って、手作りの「たらこ」の作り方をお教えします!
スーパーに売っているタラコ、裏の表示を見ると、驚きます。
原材料名のところに、「食塩、調味料(アミノ酸等)、酸化防止剤(ビタミンC)、ナイアシン、着色料(赤102、黄5、赤3)、酵素、発色剤(亜硫酸Na)」と書かれています。
たらこ、好きなのですが、裏を見て、やっぱりやめよう、と棚に戻してしまいます。
それならば、手作りしてしまいましょう。
用意するもの:
・「生助子(なますけこ)」
・「わじまの海塩」
・「ピチット」
今の時期、毎日、必ずあるというものではありませんが、魚屋さんや、スーパーでも、助宗鱈(すけそうだら)の卵が販売されているときがあります。 「生助子(すけこ)」というのだそうです。
オレンジ色のものもあるのですが、肌色に近いものが新鮮なものです。
では、作り方です。
(1)生助子に黒い筋があったら、はさみなどで切り取ります。ボウルに日本酒と水を1対1の量で混ぜあわせ、生助子をさっと洗います。これで生臭みを取り除きます。
(2)水を切って、生助子に「わじまの海塩」を振ります。塩の量は、身の重さの10%です。できあがるときには、そんなに塩辛くありません。もともとスケソウダラは痛みやすい魚で、さらに魚卵なので、腐敗しやすいものです。いろいろやってみたのですが、10%以下の薄塩にすると、嫌な生臭みが出てしまいます。
(3)サランラップで包み、ジブロックに入れて、冷蔵庫にしまいます。
(4)12時間たったあと取り出します。飴色になっています。
この時点で皮の破けたところの粒の味見をしてみてください。これも6時間ぐらいだと、生臭みが取れません。12時間は必要でした。
(5)ピチットで包みます。
(6)またジブロックに入れて、冷蔵庫にしまいます。冷蔵庫の低温で、冬の北海道の寒風干しでの熟成を再現するわけです。ピチットだから実現できることです。
(7)24時間たったあと、取り出します。これで出来上がり。こんな感じになりました。
(8)手作りだと、ナマで食べるのには抵抗があるかもしれません。なので、焼いてみました。焼くと、また、色味が抜けた感じになります。
10%の塩を使いましたが、ごはんなどに合わせれば、市販のたらこよりも、うす塩に感じるぐらいですよ。「わじまの海塩」を使っているので、素材に馴染んで、塩かどを感じないからでしょう。
あれ、たらこ作りってこんなに簡単なの?というほど簡単です。
素材の新鮮さが重要です。かなり流通がよくなって、産地から遠い東京でも、新鮮な生助子が手に入るようになった現代だから、作れるようになったもの、といえましょう。
塩化ナトリウムだけの塩の場合、水が出るときに、同時に「うま味」も逃がしてしまいますので、精製塩や岩塩ではできません。ご注意ください。
明日は、 「わじまの水塩」で作る手作りたらこの作り方
もご紹介します。