狂言師 野村萬斎さん主演の「花戦さ」を観てきました
タイトルに惹かれるのは勿論ですが、萬斎さんは「陰陽師」の演技に物凄く惹かれて、その後も「のぼうの城」など観ています。
そもそもお花で戦さって何だろう?と すっごく興味が沸いてました。
萬斎さん演じる「池坊専好」は、実在の 初代 池坊専好です。
池坊でお稽古をしていた時期があるので、なんだか親近感というか感情移入してしまいました
仕事としてお花を生けるのは楽しくない、苦痛なのです、と涙されるシーンは一緒にウルウル
話し相手は佐藤浩一さん演じる「千利休」なのですが、この二人のシーンはグッときます。
利休さんの切腹前、茶室での二人のシーンも……泣けますよ
同時期に日本を代表する華道・茶道のお二人が存在し、親交が深かったと言うことにも なんだか胸が熱くなります。
織田信長 豊臣秀吉のために生けた大砂物の製作シーンは圧巻でしたよ
松の枝は工作のようにジョイントを作って繋げていたり、そんな風に活けているんだ!と目から鱗
各シーンで立花や様々なお花の姿を見られるのも幸せ
桔梗には桔梗の美しさ 蓮には蓮の美しさ それぞれの美しさがある。印象的な言葉。
お花も沢山種類がありますが、人も皆それぞれ違い、それぞれの良さがありますもんね。みんな違ってそれでいい。
心にひとつ お花が咲いたような、気づきの言葉でした
華道、茶道、日本画と、日本文化の豊かさを実感出来る映画です
お花で戦さの意味も確かめてきてくださいね