いっちゃんはバイリンガルである。


関西人のママと、名古屋弁なまりのエセ関西弁を駆使する先生に育てられつつ、幼稚園では熊本弁の世界で生きている。


そしてテレビアニメなどを通じて覚える、現代っ子の東京っぽい言葉。


そういういっちゃんを横目に見ながら、先生やママも少しずつ熊本弁になっていくこの頃である。


有名な熊本弁はある。


例えば「肥後もっこす」とは、「土佐のいごっつお」的な、がんこで豪快なさまをいうようだ。


「しぇからしか」とは、ばかばかしいということらしい。


「ばってん」は、熊本以外でも使う九州弁だが、英語のbutと用例が酷似しているのがおもしろい。元来は、外来語なのではないか・・・そんな無責任な空想もふくらむ。


しかし、実際に生活してみて覚えるのは、もっと細かい語尾のニュアンスである。


例えば、「・・・たい」「・・・ばい」というのは、他地域の方から見た熊本(九州)弁特有の語尾であろう。


先生は、その使い分けを当初まったく分からなかったらしい。


しかし、最近教えてもらったことは、「・・・ばい」というのは、ちょっと格好つける時のニュアンスで、「・・・だぜ!!」というのと同じ感じらしい。


つまり「行くばい!」とか、「やるばい!」というのは、「行くぜ」「やるぜ」という感じなのだ。


それと、若者言葉では、「・・・ったい」あるいは「・・・つたい」という風に、ちっちゃい「っ」と大きい「つ」のあいだくらいの「つ」が入ることも発見した。


子どもになればなるほど、「つ」が大きくなるようだ。最近のはやりらしい。


近所の小学生がよく使っている「○○くんち行って、ウィーやるつたい!」


そんなわけで、熊本弁はまだまだ奥が深い・・・


そしてこの先生の発見が間違っているようなら、また教えてやって欲しい。



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