海外グレーディング機関も見抜くことが出来ない 超スーパー近代贋作 | 和同開珎ー皇朝銭専科のブログ

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下画像は近代銭ではおなじみの鍛造収縮状痕(ちりめん皴などと呼ばれている構造)です

 400倍の拡大×ハイコントラストフィルタ使用 とフォーカス合成処理画像です

こちらは比較的鮮明な真正銭のものです

 

 

一方、下画像ですが、ここ数年爆発的に流出しております日本の貨幣商も海外グレーディング機関も全く歯が立たない3Dキャドデータからレーザー切削された金型を使い本物同様プレスされた超スーパー贋作の画像です

400倍の拡大×ハイコントラストフィルタ使用 とフォーカス合成処理画像で上と条件は全て同一で撮影してみました

上の本縮緬と比較し僅かにぼやっとしてはおりますが、これはたまたまの個体差によるもので本物でもこちらの写真くらいの甘い状痕のものは多々ございますので事実上 4~500倍程度での判断は困難か?というレベルです

 

下画像は 本物の同構造の2500倍拡大 フォーカス合成処理画像です

一方こちらはレーザー切削を受けました個体の 5000倍画像となります

画面右方向から左下方向に向って走る太目のラインが縮緬文様、上方向から右下方向に向って走る細かいラインがレーザー切削痕です

最低限これだけの倍率の観察を行わない限り、近代超スーパーの贋作は見抜けないことになります

 

始末に終えない事にプラケースに入った状態ですと上のような高倍率検視や電子顕微鏡観察、1%未満の極微元素の含有比など一切見ることが出来ないためよほどの製作上の矛盾がない限り真贋判定は出来ません

下はケースに穴を開けたりケースから取り出したりしたものです