最近、テレビ局のコメンテーターと同じようなことをいうメッセージが増えている

私は、それとは違うものの見方を提供しているつもりだが、いろいろな考え方を受け入れられない認知的成熟度の低い人はこのブログを読まないでほしい

サイバーエージェントさんのほうが読者が増えたほうが嬉しいのかもしれないが、無料ブログである以上読者を選びたい

日本では知的レベルが高い人向けの新聞もテレビ局もないし、雑誌だって、かなりワンパターンだからこのブログを書いている

内容に賛成しろとは言わないが、考え方の多様性の足しになると思えるような人としかつきあいたくない

要するに人を説得するつもりで書いていないのだ。こういう考え方もなりたつということを伝えたいだけだ。あるいは人が知らなさそうなことを伝えたくて書くこともある

反論も私が思いつかないような反論なら大歓迎だが、今の大衆感情とか、テレビのコメンテーター的とか、多数派意見は聞きあきているから書いているので、そういうのは送ってほしくない

以上が書き手としての要望である

別の記事が読みたくて買った週刊ポストの記事で一つ面白いものがあった

野村総研か何かの調査で、テレビを消す節電効果はエアコンの1.7倍になるのに、それをテレ
ビが報じない

猛暑でエアコンを消すと、熱射病が出るかもしれないのに、テレビはその話をしない

確かに犯罪的な話だ

テレビが人の命を奪っていたり、体の健康にも心の健康にも悪いという『テレビに破壊される脳』(私が言いたかったのは、テレビに破壊される脳のソフトということで、脳のハードが破壊されるわけではないが、やはり出版社はこういうタイトルが好きなようだ。中身はいい本だと思うが、売れないことを心配している)という本が、徳間書店から近いうちに出る

読んでいただけると嬉しい

娘にその話をしたら、この夏はみんな外に出たらいいという

建物は冷房が効いているし、外に出ればテレビをみる必要もない

それも一計かもしれない

昨日は、日帰りでいわきの原発のメンテナンス会社のメンタルヘルスのボランティア

だいぶ、内部が落ち着いてきたので、人々の心の状態も悪くない印象を受けた

ただ、線量がいっぱいになって内部で働いてはいけない人(これは初期のころに一生懸命働いていた人に多い。この会社ではそういうことがないが、それで解雇になる人もいると聞く。この問題はぜひまじめに考えてほしい)が増えてきて、柏崎とか東京から異動になる職員が何人かいた

不安がないかを問うと、「マスコミ報道より、直接現場を知っている、先輩とか前から働いている人の姿やことばのほうを信じる」ということばに感銘を受けた

マスコミはいろいろなことを書くが、ほとんどの人が、直接現場を見ていないことだけは確かだ

悪気があるのかないのかわからないが、今のマスコミが煽る不安は、なんとなく神経症的なのが気になる

神経症的な不安とは、

1.ある不安から抜けられなくて別の悩むべきことが悩めない

2.確率の低いことにものすごく不安になる

3.自分のことばかりが不安になってしまって、他人のことが考えられない(自分に起こりそうなことばかりに不安になって、ほかの人や世の中全体に起こりそうなことが考えられない)

などの特色がある

前から原発のリスクより、電力不足のリスクのほうが大きいのではないかと思っていたが、実は、それ以外に考えないといけないことがけっこうあるようだ

一つは火力発電をフル稼働させるリスクである

日本の場合、原発政策をおしすすめた時期が長いので、火力発電所というのは、あまり新設されず、ものすごい古いところが多いようだ

福島の原発事故でも、新しい第二発電所のほうはほとんど無傷であったし、女川原発にいたっては、震災後の避難所に使われたくらいだった

要するに古い原発が危ないのであって、新しいところは大丈夫そうだという考え方も成りたつ

ところが火力発電所の場合、かなりのものが相当古いものらしい

フル稼働していたからといって、爆発するというほどひどいものはないようだが、故障を起こして止まってしまう類のものはかなりあるらしい

電力の需給予測の中にこれが入っていない

暑い夏がきて、メンテナンスの悪い火力発電所がいくつか止まったら、それこそものすごい電力不足になるそうな

もちろん、真偽のほどはわからない

ただ、マスコミにしても、為政者にしても、本来は、この手の検証を行うのが、本務だろうし、誰もが気づく危険だけ騒いでいるのなら、リーダーの資格もジャーナリズムの資格もないと感じた