昨日は、某大企業の経営幹部に対する講演会

社長や会長も最後まで聞いていただき、幾分、緊張する

昔、心理学ビジネスのシンクタンクを作ったが、正直なところ、今は私のマネジメントをやるくらいで開店休業状態になっている

ひとえに私の営業能力のなさのためだが、どうも心理学のビジネスへの応用について胡散臭く思われている印象がある

私もそんなに多くのスタッフを抱えていたわけではないからやりたいことは限られていた

一つは、エグゼクティブカウンセリングだ

アメリカ型の経営システムで、経営者に精神的重圧がかかるので、軽い鬱などの症状がでたときの早期治療や、あるいは予防という考え方なのだが、実は、私はそれ以上に大切なことがあると考えている

それは、経営者が、自分の能力を発揮したり、自信をもって仕事をしてもらうことへのサポートだ

ちょっとした不安(もちろん私生活のことをふくむ)を解消したり、自分の自信を回復するための心理的サポートで、経営者が本来の力を発揮できるのだ

おそらくアメリカの経営者だって、原則的にはメンタルにタフな人が多いのだろう

それでもカウンセラーや精神科医をもつのは、精神的に健康なほうがいい仕事ができると知っているからのはずだ

ほかにやろうと思っていたのは、セカンドオピニオンだ

私たちは、一般の経営コンサルタントのような、事業指導の能力もノウハウもない

ただ、そういうものの心理的妥当性などの判断はできる

要するにコンサルや広告代理店のいいなりにならないで済むためのアドバイスなら出せると思った

三つ目は心理学を用いた研修事業だ

講演に70万円も払うのなら、1日の研修で200万円払ってもらったほうが、よほど実のあることができると考えた

心理学の基本を身につけ、どのようにマーケティングやマネジメントに応用可能かを考えてもらう

まだ、会社をたたんだわけではないので、いつかそういう発想の経営者が現れてくれるのを心待ちにしている