私と違って、娘はかなりこの震災に対して義務感のようなものを感じている。

仲良くしている男の子が日ごろ300円程度のランチで済ませているのに、5万円も送ったという話を聞いて感動して私にしてくれた。

自分もお金を送りたいし、試験が終わったら東北に行きたいという。

こういう熱意に水を差すようだが、私は言い放った。

「行ってもおそらく足手まといになるだけだ。でも、ボランティアだからむこうもむげにできないだろう。もし本当に力になりたいのなら、東北に行くつもりだった時間の分だけバイトをして、その稼ぎを全部送ったほうが、向こうの人にとってははるかにありがたいはずだ」と

憲法上の縛りから、日本は外国での戦争などで金は出すが人を出さないので嫌われるという話がある。

しかし、たとえば湾岸戦争のときなど、アメリカが不景気のどん底にいたのだから、日本の金がどれだけありがたかったか(ちょうど当時アメリカにいたので、日本に関してはほとんど報道もされないが、その話は少し聞いた)を考えるべきだ。

確かに自衛隊の災害援助能力はとても高いらしく、イラクでは、戦争が終わった後、いちばん残ってほしい国は日本だとされたそうだ。

だからプロが活動する分には、やるだけのことをやるほうがいい。

どうしても人手が足りないというのならボランティアに出るのもいい。

しかし、おそらく今回の一件では、がれきからの救助より、今後の援助物質のほうが大切だろう。

こういう時こそ冷静になって、彼らが本当に必要としているものを考えるのは重要なことだ。

もっと落ち着いてからであれば、一人暮らしになったお婆さんなどの話し相手になるボランティアもあり得るだろう。

ただ、今は集められるだけの金を集めることが大事に思えてならない。

これは私が俗物だからだろうか?

もう一つだけ、すごく大切なことを忘れていた。

それは節電だ。

我が家も暖房を切った

都心部でもネオンを消す方向になっているらしい

不確かな情報だが、それでもネオンをつけ、テレビが一日中被災情報をやるのでつまらないと思う人間に対して、電気を膨大に使いながら金もうけをしている業者がいるという。

それがパチンコ屋だ。

これが事実とすれば、それを報じないマスコミは、それだけ大スポンサーに遠慮しているということだろう。

今もパチンコ屋のネオンがついているのか、知っている人がいれば教えてほしい。

まさに日本人にとっては火事場泥棒である。(もちろん本国の韓国でも北朝鮮でもパチンコは禁止されている)