本日は新潟で講演。

実はけっこう懐かしい場所である。

2007年の秋にここでエンジン01のオープンカレッジが開かれた。

ここで私の受験のシンデレラが初めて上映されて、予想外の好評を得た。

その勢いと言っていいのだろうが、その年の12月のモナコ国際映画祭でなんとグランプリをとってしまった。

そこで浮かれたのがいけないようで、翌年の3月の公開時には、興行は惨憺たるものだった。

賞をとり、客や見た人や仲間内で高い評価を得るのと、お客さんが入るのとは違うことだと痛感した。

次の映画では、死ぬほど頑張って根回しと宣伝をして、絶対に客をいれたい。

で、久しぶりに朱鷺メッセというコンベンションホールにいくが、行くまでさっぱりおぼえていなかったことをはっきり思い出す。川沿いの遊歩道に面したコンベンションホールはとても美しい。

で、終わった後、喫茶店のようなところで時間をつぶしていると、たかじんの番組が新潟でもネットされているようだが、かなり激しく中国攻撃をしているようで、なんと93%もの視聴者が中国が嫌いと答えたようだ。

その中で、このままでは日本が中国の属国になるというような発言があった。

こういう話を聞くと、へそ曲がりの私は、アメリカの属国ならよくて、中国の属国なら悪いのかと思ってしまうのだ。

日本はアメリカの属国などではないと言い切る人は少なくないだろう。

しかし、これだけ基地を提供し、レイプそのほかの被害にあっても黙っているし、プレゼンスそのものが重要だというかもしれないが、尖閣のことにせよ、北方領土にせよ、日本が怒っているときに、戦艦を向ける程度のブラフすらやってくれない。

日本企業にしても中国や韓国に買われたら目くじらを立てるが、アメリカならむしろ歓迎基調だ。

ところが、アメリカが日本企業を買うと平気でリストラもするし、資産も売り払う。現時点の話ではあるが、中国企業が日本を買った場合は、made in Japanを大切にするために、日本人のクビをきらないそうだ。

そして、日本企業がアメリカでちょっと金儲けをすると、平気でセクハラ訴訟や特許訴訟が打たれて、人種差別としか思えないようなひどい判決を受けて、千億単位の金がむしりとられる。

アメリカと同盟を組まないと中国や北朝鮮が攻めてくるというが、逆に中国と同盟を組めばそのリスクも消滅するし、さすがにアメリカが日本を軍事的に攻めてくると考えられない。

だとすると、そっちのほうがはるかにコストも安そうだ。基地の維持費もかからないし、アメリカからおつきあいで武器を買わされることもない。

確かに、国家の体面とか誇りを考えると、中国の属国というのは不快な話だろう。それでもアメリカの属国よりましな気もする。

少なくともどちらも選べるというカードをもっていたほうがいい気がするが、我々の内なる人種差別的な心理があるから白人に支配されているほうがましということなのだろうか?