諸事情が重なって、連休だというのにめちゃくちゃ忙しい。

昨日は、朝の6時起きで講演会。

自分の車で埼玉の久喜のあたりに行く。

ときどき聴いていた『安住紳一郎の日曜天国』という番組を1時間以上にわたって車で聴くが、この人はタダものでないと思った。

東京の若手で(まだ40歳になっていないから若手と言っていいのだろう)、これだけ会話の、そしてラジオのツボをつかんでいる人は、思い当たらない。この人はうまいなと思う人は、大竹まことさんにしても、梶原しげるさんにしても、大沢 悠里さんにしても、吉田照美さんにしても、そして、ラジオのときは面白いみのもんたさんにしても、みんな60歳以上だ。大阪には水野晶子さんという優れたラジオ向き局アナパーソナリティがいるし、ラジオ時代の宮根 誠司さんも非常に面白かったが、安住さんは本当にTBSでよかった。そういえば小島慶子さんも、最近どんどん面白くなっている。

テレビのつまらないTBSだが、やはりラジオはしゃべりを鍛える。それ以上に、ゲストの出演者の話の引き出し方が、テレビのように1分以内にコメントを抑えてくれというのとは全然違う。その話の回し方が、安住氏はすばらしく秀逸だし、間に入れる話がつい聴き入ってしまうし、ちょっと笑えるし、世間の思い込みへのチャチャの入れ方もよい。規制緩和大賛成の相方への「本当?」という言葉の入り方は、そうでなくっちゃという感じだった。

ということで帰りの道が少し混み気味だったが、退屈しないですんだ。その後の河本 準一のラジオがあまりにつまらないので、都内の渋滞がやや苦痛だったが。

で、例のごとく帰宅後昼を食べて、昼寝をして原稿を書いて、夜は遅めに外食をして帰ってきた。

家に帰ってテレビをみると、どの局もまったくつまらない。

ゴルフが好きな人はいいが、一人暮らしの高齢の女性も最近はよいっぱりの女性が多いのは、ふだん高齢者の臨床をやっている身にはよくわかっていることだ。

夜は寂しいのに、テレビがこれだけつまらなければ、そしてラジオもラジオ深夜便以外は、みんな夜は若者向け。

ラジオを聴くという風に回帰してくれればいいが、80になる私の母でさえ、ラジオは聴かない。昭和生まれの専業主婦は、もうすでに昼からテレビを見る習慣を植えつけられている。自動車を運転する人とか、商店で働くような人しか、ラジオは聴いていないだろうし、ラジオの面白さを知らないのだろう。

すでに人口の23%が高齢者という社会になり、女性のほうが平均年齢が高いからという理由で、どんどん一人暮らしの高齢者が増えている。

それなのに、全然そういう人にテレビは見向きもしない。

彼らは決してみんながお金がないわけではない。昔、日本が豊かだったころの年金財政のおかげで若者などより収入が多い人は珍しくないし、貯金も平均で2000万円以上ある。その上、子供に金がかからない(それでもたかる子供もいるが)し、家のローンも払い終えている。

探せば、健康食品などスポンサーもいくらでもいるだろう。

こういうさびしい高齢者を無視して、深夜に若者向け番組だけを作り続けるのは、要するに、テレビ局と広告代理店の人間が、若いタレントと遊びたいからだろう。あるいは、彼らの頭からすっぴり高齢者が抜け落ちているからだろうか?安住さんの番組を聴いていても、老若男女楽しめる話術があるし、きちんと高齢者へのフォローもあるのに。

こんな形で、孤独な高齢者をおきざりにして、彼らの免疫機能を落としたり、鬱を誘発したり、鬱の人に一服の清涼剤も用意しないとうのは、殺人行為だ。

年金財政を楽にするために高齢者が早く死ぬように、少しでもタダで楽しみを感じさせないように、総務省当たりが、高齢者向けの番組を深夜にやらないように圧力をかけているのだろうか?(そんな知恵が役人にあると思えないが)

また、『テレビの大罪』を見つけてしまった。

それにしても、ラジオ深夜便は11時ごろ始まりがありがたい。これがなければ寂しさに狂いそうになる高齢の人も少なくないだろう。これだけでもNHKに聴取料を払う価値がある(逆にいうと、それだけテレビのパートが狂っている。教育テレビは11時からは、子供は寝ろといって、高齢者向けチャンネルに変えたらどうなのだろうか?)

ところで、最後に言い訳がましいが、昨日は体の疲れと、テレビのつまらなさで睡魔が襲い、ブログを書くのを忘れて寝てしまった。本当にごめんなさい(毎日、書かないといけないというのは、私の強迫的な思い込みかもしれないが)

一応、本日は夜にも書く予定です。(でも、40時間以上更新がなくても、ほとんどメッセージがこないから、こちらが勝手に毎日がいいと思い込んでいるだけの可能性が強いから、やっぱりいいかなとも思うが)