ゴールデン・ウィークからずっと家に引きこもって本を書いている。

お気づきの方も多いだろうが、私の本の作り方は。口述筆記と言って、私が話したことをまとめて作ってもらうことが多くなっている。(最近は、それをwordで送ってきて書き直す形になっているので、それなりに大変なのだが)

どうしても書きたい内容の新書や学術書、教育書などは自分で書くのだが、今回はメインターゲットが高校教師ということがあって、自分でセコセコ書いている。新書なら250枚程度なので、5,6日でかけるのだが、今回は400枚は書いてほしいといわれて、それも苦戦の原因になっている。以前と違って、集中力の限界が落ちているようだ。

ということで、私のブログは息抜きとして機能している。ファンが増えることは嬉しいが、無理に読んでほしいと思って書いているわけではない。

もちろん、人を傷つけるようなこと(匿名の批判に対して、答えるのは特定の人を傷つけるわけではないと理解している。だから、政治家その他顔を出すことをなりわいにしている人以外については名指しは行っていないし、実は私もそれなりにいろいろな人のいろいろな話を偉い人から聞くことがあるが、いくら「テレビで言えない話」だからと言って、どんなに義憤にかられても、ブログで書いたりはしない。

ただ、シゾフレ、メランコというのは何度も言うように差別用語だとは思っていない。性格のタイプ類型であって、シゾフレと言われたからといって傷つかないでもらいたい。A型と言われて傷つく人がいない(たまにいるのだろうか?)と同じように、もし傷つくとすれば、それだけ統合失調症に差別観があるから、統合失調症と似た心理と言われると腹が立つのだと理解してもらえるとうれしい。

ただ、最近のクレーマー問題をみてもわかるように、ものを書く以上、実は人を不快にしない、傷つけないというのは無理だということもわかっている。ぜんぜん関係のないことを書いても、自分のことを書かれていると思って被害妄想をもつ人もいる。たんに心がけの問題であり、自己の基準の問題として私が気をつけていることを並べただけだ。

さて、やっと私の新しいクリニックのHPがアップした。

http://www.wadahidekiclinic.jp/

メインの仕事は、前にも述べたがエグゼクティブ向けの心の治療、とくにカウンセリングと、クロードショーシャー方式と私がほかに日本でいいと思うやり方、そして心の若返りも含めたアンチ・エイジングである。

人によって違うとは思うが、私がこの方法にピンときたのは、実は私自身が若いころと体質がものすごく変わったからだ。

私は若いころはガリガリにやせていた。167cmで46kgしかなくて、ウェストが26インチのジーンズでもあまって、当時サスーンというブランドだけから出ている25インチのジーンズがはけるくらいだった。

ところが、そのころはテレビチャンピオンに出れるほどではないものの、典型的なやせの大食いだった。

寿司を60カンくらい平気で食べていた。

ところが24歳くらいから体質が変わった。食べれば食べるほど太るようになったし、むしろ小食になったのに太るのである。

今もBMIは23.5くらいだから標準体重よりちょい太だが、いちばん長生きできるレベルではある。ただ、腹の出方を見ている限り、確かに醜い。

で、ショーシャー氏の考え方は、食べるものを減らすと、必要な栄養素やホルモン、代謝の材料などが帰って減るので、老化が進む。そこで、その手のものをむしろサプリやホルモン剤で補って、体を若返らせることで、同じものを食べてもやせるようにしようということ、食べ方を変えれば同じものをたべていても太らないということだ。

食べ方の一例だが、たとえば、フランス料理のように最初にパンを食べると、インスリンが早めにたくさん出るから、食べている最中に血糖値が上がらない。するとどんどん食べたくなるし、またインスリンが出ているときは食べ物が吸収されやすくなってしまう。

正解は、日本の懐石のようにごはんを最後に食べることだという。

食べないでやせることで、老化を進ませて、慢性的に体調が悪い感じでいるより(これはうつにもなりやすい)、食べても太らない体になって体調も万全のほうがいいに決まっている。

ただ、この手のアンチエイジング法は人によって合う合わないもあるだろう。ショーシャー氏は1980年にクリニックを開業し、今や世界中にオフィスがあるが、2年後の定着率70%というのが誇りだそうだ。

ちなみのショーシャーさんの新刊のタイトルは、『カラダの中から美しく痩せる〈ショ-シャ式〉体内リズムダイエット ― 食べても太らない魔法の食ル-ル』(永岡書店)である。

で、私のほうはというと、3月に検査を受けたところで、まだショーシャーさんのフランスのクリニックからサプリが届いていない(自分が飲むためのもの)。

これを飲むとどんな風に自分が変わるかをまずは試してみたい。

理屈で納得するより、実際に起こったことを信じるのが私のポリシーだからだ(そういう点では自分がうまくいってから始めたほうがよかったかなとは多少思う。ただ、私は精神科医でありながら、自分では睡眠薬をふくめて薬をほとんど飲んだことがないから、ふだんも似たようなことをやっているのだが)。