本日は、ブログあてのメッセージのほかにホームページ経由のメッセージも含めて、ものすごい数のメッセージをいただいた。ありがたいことだが、いいメッセージ(たとえば、ずいぶん昔に書いた話をほめてくれるメッセージなど)が多かっただけに、機会があったらお答えするということで許してほしい。

付属校、とくに小学校から付属の学校に入る人が学歴を金で買っているのではないかというメッセージについては、その通りと思うし、ニューヨーク慶應などは、もっとそんな気がする。私の知る早慶レベルの教授でも似たようなことを言っていた人はいた。

歯科医の親の後を継がなかった人についても、逆にたとえば慶應の幼稚舎に入る人は、ほとんどが何の疑いももたずに大学まで慶應にいく。私にとってみれば、そこまで親の思惑通りな人のほうが不気味だ。

ついでに、私がどのレベルから金持ちと思っているのか、私が金持ちでないのか、庶民がビールも飲めない(私もとあるラジオ番組で、「ビール派ですか?」と聞かれて、「ワイン派」と答えたが、ビールか発泡酒かという意味で聞かれたのを知って冷や汗をかいたことがある)のに、高級ワインを飲んでいることをどう考えているのかというメッセージ。

私レベルで金持ちというのはおこがましいが、少なくとも私レベルの収入の人間は累進課税でもっと税金が高くていいと思っている。子供の教育に金がかけられるのには、後ろめたい気持ちも大きい。ならば贅沢をするなと言われるかもしれないが、私はむしろ稼いだ金を使うほうが、この消費不況の国での責務だと思っている。格差社会も問題だが、金持ちに貯まった金が回らないから景気はよくならない。そんなら寄付をしろといわれるかもしれないが、寄付は消費でない。私は、私の信念のもとでお金を使いたい。

中国で日本人が死刑になって騒ぎになっているが、日本人だって、日本でたとえばレイプ殺人をしたようなアメリカの軍人が、すぐに本国に帰されて、大した刑にならないことで煮え湯を飲まされ、怒ってきたはずだ。相手の国で悪いことをしたら、相手の国の法に従うほうが筋だと私は信じる。ましてや、日本で覚せい剤を売ろうとしていたような人間だ。日本政府がだらしなくて、この手の人間に厳罰を加えないのを代わりに死刑にしてくれて有難いくらいだ。日本の場合は、警察がヤクザや外国人が経営する非合法賭博などに甘いのだが、むしろそっちを反省してはどうなのか?

さて、朝テレビをつけていたら、『餃子の王将』の新人研修の様子が流されていた。

不景気の中、買い手市場ということもあって、かなり厳しいものだった。

かなりパワハラに近いなと思っていたが、平気でクビだとか、採用取り消しとか、不合格ということばが飛び交っている。私も途中から見たので、軽々なことは言えないが、テロップには新人研修を初めて撮らせてもらったというようなことが書いてある。

もし、これが新人研修の中で行われていたのなら、たぶん法律に触れるはずだ。内定取り消しでさえ、うるさく言われるのに、いったん雇った社員を研修で気に入らないからと言って、簡単にクビはきれないはずだ。

でも、こういう特集を組んで、そんなことをいうコメンテーターは誰もいない。コメンテーターの中に弁護士もいたような気がするが、それも言わない。(私が法律に詳しくないから、労働法規に本当は触れないのかもしれないが)。

少なくとも不景気で、会社経営が厳しくなるという話をいいことに、馘首権の乱用が正当化されたり、このご時世だから仕方がないという世論形成に役立つようにテレビが動いているとしか思えない。多くの企業が黒字を出しているのに、労働者に還元すべきという声も上がらない。

労働者の賃金が抑えられ、クビが当たり前の社会で消費が伸びないのは当たり前だ。(能天気なアメリカ人は別なようだが)

スポンサーに頭が上がらないのはわかるが、そのスポンサーが消費不況でCMを手控える結果を作っているのは、むしろテレビ局なのではないか?

新党ブームだが、平沼新党だけでなく、首長のグループも橋下氏の言動を見ていてもわかるように、新自由主義、保守の人たちばかりだ。左が元気がないから、消費不況は終わらない。若いか歳よりかの問題ばかり論じていないで、保守かリベラルか、はたまたソシアルかという論議はまったくない。

若い連中に根性がないのも事実かもしれないが、それは教育やしつけでなんとかすべき問題であって、王将のようなやり方が正当化されるべきではない。そうでなければ、それこそ新党ブームの中、会社を守るために、もっと簡単にクビにできる法律を作ると堂々と公約に掲げるべきだろう(彼らも、選挙にびびって、そういうことは公約にできないものだ)。昔、よくメッセージをくれた人のように、そのほうが景気がよくなる、雇用情勢もよくなると思う人もいるのだから、それで当選すれば、自由に行動だってできるはずだ。

不景気のときこそ、労働者を守るのが左翼だろうし、マスコミの仕事だと思うが、むしろ経営者の味方になったのはいつのことなのだろうか?

さて、交通安全週間で、交差点に立つお巡りさんが多いが、彼らは労働組合が作れないので、あの空気の悪い中、一日中、交差点に立って渋滞を作っているのだろうか?せめてアメリカの警官のように信号より手信号を優先させる原則のもとに、左折車を流したりして、渋滞を緩和したほうが、自分の健康のためだし、地球環境のためにもなると思うが、上に逆らえない職場にいるとあんな風になってしまうのか?