予想通りといえるが、カープがまったく勝てない。貧乏球団で選手がいない上にオーナーがケチでどうやって勝てというのだろうか?自由主義論者や格差容認論者は、フリーエージェントや逆指名をすばらしい制度のようにいうが、アメリカでさえ、ドラフトはウェーバーだし、豊かなチームから貧しいチームへの金の配分があるというのに。貧しい人が巨人ファンや阪神ファンでいてくれるおかげで、自由主義論者はやり放題だし、累進課税や、貧乏人を救う制度という発想もなくなっている。昔は、筑紫哲也も久米宏もカープファンだったが、今はメジャーマスコミでカープファンなどほとんど見なくなった。

私は勝ち組と勘違いしている人も多いようだが、弱者の味方のいない国に住むのは、多少豊かに暮らしていても後ろめたいものだ。

本日もいろいろとメッセージをいただく。

なかなか鋭いメッセージを一つ、「理解を伴った暗記って、 普通の勉強ちゃうんか?」というもの。

まさにその通りで、普通の勉強なのだが、その方法論を間違っている人が多いから、私の暗記数学がうまれたのかもしれない。要するに「理解を伴った暗記」が目的であるのに、その手段にこだわる人が多いということだ。要するに、普通の勉強ができない人や、それに恐ろしく時間をかける人が多いということだ。

端的に言えば、数学では「理解を伴った暗記」をするのに、自力で解かないといけないと思っている人が多い。しかし、数学のセンスのいい子なら、それが可能だが、そうでない子は、その段階で非常に時間がかかる。だから、さっさと答えをみて「理解を伴った暗記をしよう」と私は言っただけの話なのである。もちろん、その人の数学のセンスが非常に悪かったり、参考書や問題集のレベルが高かったり、あるいは、これまでの数学の解法にまつわる知識が乏しかったりで、解答を読んでも理解ができないレベルの生徒がたくさんいる。そういう場合は、人に聞くなり、基礎に戻るなり、問題集のレベルを下げるなり、わかりやすい本を探すなりして、「理解」をしないといけない。それだけのことだ。

たとえば、東大受験を目指したいが自分に可能かどうかを私にメッセージを寄せてくれる人がかなりいる。数学なら大事なメルクマールが、たとえば黄チャートでいいから答えを読んだらわかるのか、あるいは細野本ならわかるのかを調べてみるといい。

あまりに長く勉強から離れていたために、そのレベルの本の答えを読んでもちんぷんかんぷんということなら、相当、基礎に戻るか、近くになんでも教えてくれる人がいない限り、かなり遠い道のりになる。

ついでに、東大受験にこだわる人から、歳をとってからでも東大に入るメリットを聞かれたが、確かに少ない。歳をとってからというのなら、就職も格別有利なわけではないし、それほど政治力のある教授がいるわけでもない。せいぜい、自信をつけるとか、周囲に誇れるとか、面白い奴と思ってもらいやすいというレベルだろう。

私なら、医学部受験のほうをお勧めする。歳をとってからなら資格のほうがやはりあてになる。

もちろん、医者の資格でなくても、取れそうなものを目指すのがいい。法科大学院は入りやすくなったが、司法試験は意外に難しいようだが。

政治家になる近道。すごい美人や美男子なら、それを売りに、市議でも町議でもいったんなって、「美しすぎる」などとマスコミに売り込むのもいいだろうが、二匹目のドジョウがそういるかどうか?

普通に考えたら政治家の秘書がいちばん近道のようにみえる。みんなの党など、候補者不足だから、今秘書になっておけば次の衆議院選挙の比例の名簿くらいには載せてくれるかもしれない。風が吹けば国会議員になれる。

といろいろ書いてきたが、やはりなんて日本はくだらない国になったのだろうといやになる。

何より、いろいろな新党はやりの中で、どうして一つの政党も、ヨーロッパ型の社会民主主義(ソシアル)を標榜しないのか?それどころか、社民党でさえ、累進課税を言わないで、与党の金魚のフンになっている。

選択肢がないという点では、北朝鮮や中国を笑えないように思えてならない。

子供に私は右といわれるのだが、確かに国家主義者だが、貧富の差や格差は小さいほどいいと思っている。共産党でさえ、中国にあこがれたのか、格差社会を問題にしないことが、広島カープのような貧乏球団がまったく勝てなくても、同情や制度変更の声が上がらない遠因なのだろう。