本日は、引越し。

こういうことをいうと不快に思う方もいるかもしれないが、久しぶりの肉体労働で大変疲れる。

断っておくが、つけれていないときに疲れたくないので、同一人物からの反論は読まないことにしている。

こちらも反論したいことがあるが、意見と言うのは特定の相手を説得するためにやるものではなく、社会に訴えるものである。私に反論を寄せる主も、もっと社会に人気が出て(実際に出ないとは限らない)、政治を変えて、仮説が正しいことを示してもらえれば頼もしい。私はその力がないのは非力で情けない。

昨日は、また別件で医療福祉チャンネルの撮りがあったので、その後、部屋の本そのほかの箱詰めで、久しぶりに1時間半睡眠だった。歳をとると如実に徹夜に弱くなる。

昨日の医療福祉チャンネルは、インドネシア看護士の待遇の問題と、病理医の不足の問題だった。

前も話したと思うが、日本という国は、ガンが死因のトップになって25年以上経つのに、まだ、それにあわせた医療体制ができていない。

旧態依然とした縦割りの医局のせいで、外科医がいまだにがんの主導権を握る。

アメリカでは放射線治療と、外科治療がほぼ半々だそうだが、日本では100分の1ではないか(数の上では)と自嘲していた人もいた。

がんかどうかは病理医が顕微鏡で覗いてみないとわからない。がんでないのに、きられているかもしれないし、(そのほうが完治したことになるので、逆に外科医が名医と思われる)、逆にがんなのに切りのこしているかもしれない。

これを判断するのが病理医なのだが、それがいる病院がわずかに500施設。二人以上いる施設など各県に一つくらいしかないそうだ。

がんが多い国なのに、心筋梗塞が多い国と同じような健康論が巾をきかせ、コレステロールを下げろだの、メタボだのと大騒ぎをする。

こういうのでも10人の内科医が10人ともそうだというと、自明ということになるのだろうか?

でも、がんについては、コレステロールが高いほうが免疫機能があがって、なりにくくなるそうだし、統計学的にもそのことが示唆されている。

実は、病気というのは画像では、予測までしか出来なくて、実際は病理で確定診断をする。がんだって、アルツハイマーだってみんなそうだ。

病理医を増やすインセンティブがいるのに、開業しても診療報酬がつかないそうだ。

日本の保険の点数を考える人は、みんながんで死ぬ時代に対応できていないようだ。