昨日は、大金持ちがチャレンジする日本人発のすごいワインの話をしたが、本日は、日本人が地道にワインを作る話。

私市さんという酒屋さんの子どもがワインに惹かれて最初はブルゴーニュに向かい、さらにカリフォルニアに移るが、アメリカワインがもはや自信をもっているため、ブルゴーニュのキャリアが認められず、一からやりなおすはめになる。

結局、彼は、世間で無理だと言われていた日本人によるワイナリーを作って、1999年にファーストリリース。
そのメルローがおいしいために一躍注目を浴びる。

さらにカベルネも成功させ、日本人の作ったカルトワイン(にしては値段が安いが)として、知る人ぞ知るワインになるのだが、彼の拠点がソノマであり、また最初の留学の場がブルゴーニュであったように、行き着くところはピノノワールということになる。

実は、カベルネとメルローは、ナパから葡萄を買って作っていた。
しかし、ピノノワールは自分で畑を作り、2005年にファーストリリース。

今回はそれを飲ませてもらったのだが、死ぬほどロマネコンティを飲んでいる今回の同行者が、この旅行でいちばんおいしいと太鼓判を押した。確かにおいしい。

最近になって、奥さんの名前をつけた(REBBECA K)というセカンドラインのワインを出した。これはピノノワールとシャルドネ。
でも、正直MABOROSHIのほうがおいしいというのが、今回全員の意見。

日本人でこれだけすごいワインが造れたのは威張っていい。

私は何度もいうが、広島カープのファンなので、資金の乏しい中はいあがって、努力して育てる私市さんのやりかたは非常に好きだ。
巨人のように、最近の阪神のように有名選手を引き抜いて強いのは、強ければいい人にはいいが、私には会わない。


ということで、これからもMABOROSHIを応援したい。日本には400ケースしか入らないので、手に入ったらすぐに飼うべしである。