vol.772「レア音源レビュー:Cynthia④」 | 俺のビジュアル道(笑)

vol.772「レア音源レビュー:Cynthia④」


Cynthia「刹那と永遠の間<<最終夜>>Metamorphose」


1.I LOVE YOU~ハナレテイテモ…~


20世紀末のビジュバンバブルを象徴するような存在だった東京の正統派バンドCynthiaが、20世紀の終幕とともにその活動を終えることとなった’00年12月6日の解散ライブ@鹿鳴館で配布したデモテープ。


バンドの最後を飾るのに相応しいミッドテンポのメロディアスナンバーで、前半はソフトな音使い、後半はバンド全体で力強く聞かせるコントラストが良いです。


テクニックを絡めたアコギでのソロを入れたり、ボーカルの後でスウィープの応酬を聞かせる篝のテクニックとセンスは、音作りやレコーディング環境が良ければもっと光らせることが出来たんじゃないかな、と思わせてくれます。


最終的に、篝がほとんどの作詞曲、アレンジを担当し、自分でほとんどやろうとしたことが、逆に成長性を無くしていたのかなぁ…と感じてしまいます。



そんな、敏腕プロデューサがいれば…と、ちょっとだけ解散が惜しくなる音源です。


曲自体は、解散後、延期に延期を重ねた挙げ句、数店から取り扱い中止を受け、気付いたらどっかでリリースされて買えなかった人も結構多かったベストCD「Memory of Cynthia」に同じテイクが収録されています。


デモもベストCDも極めて入手困難なので、存在自体が貴重です。


お店にも極稀に出てくることも在るみたいですが…見かけたときは迷わず捕獲してください。


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