イブラヒムおじさんとコーランの花たち




監督: フランソワ・デュペイロン
出演: オマー・シャリフ / ピエール・ブーランジェ / ジルベール・メルキ / イザベル・ルノー / ローラ・ナイマルク / イザベル・アジャーニ
2003年 仏 91分


管理人的キーワードメモ:幸福になる秘訣、家族になるということ、老人と少年

あらすじ


あれ?最近老人と少年の映画を見た気が・・・(笑)マイブームなんだろか・・・

まずは全編通して、音楽が素敵。モモ少年が食事の支度や洗濯をしながらラジオをかけているのですが(帰宅した父親にラジオを止められてばかりいるのだけど)楽しいときも悲しいときも音楽が共に。

ちょっとおませな少年モモ。彼が住まう通りは娼婦の立つストリートで、食料品店を営むイブラヒム老人から教わったシアワセになるコツで、あっという間に娼婦達にかわいがられるように(笑)ちなみにタイトルの「コーランの花」というのは娼婦を指すらしいです。

母は優秀な兄を連れて出て行き、父親は兄を褒めるばかりで少年に十分な愛情をそそいでくれません。でもイブラヒムおじさんはモモを優しく見守り、導いてゆきます。不幸ばかりに見舞われるモモですが、おじさんとの出逢いはとても幸せなことだったのではないかと。自分の考えを押しつけず、モモに色々な教会や教えを見せるおじさん。人種にとらわれず、心の宗教をよりどころとし、とても魅力的な人物。おじさんも後半「モモがいて、コーランの教えがある。幸せだ」ということをモモに伝えていましたが、溢れんばかりの愛情を受け、うれしそうなモモ少年を見ていて心がホカホカとなりました。旅するシーンもあり、様々な異国の風を感じられて、オススメです♪