アントワーヌ少年の視点から、大人との距離感・大人の不条理さが描かれている。
学校ではいたずらを咎められて罰を与えられ、家に帰ると両親の言い争い。母親の顔色を伺いながら過ごすアントワーヌ。ある日、遅刻寸前・宿題もできていない朝に親友ルネと出会い、学校をサボって遊びまわる。翌日、欠席の理由を問い詰められたアントワーヌはつい言ってしまう。
「母が死にました」この嘘がばれてしまい、アントワーヌはもう両親とは暮らせない、と独立を決意するのだった。
トリュフォー監督の少年期の実話を基に作られているとの事。
アントワーヌ役のジャン=ピエール・レオー、誰かに似ている・・・・。誰だろう???
冷めた目つきがうまい!!!
両親(特に母親)の愛情の欠如、「母が死んだ」と言いたくなる環境。痛い~。
寂しいテーマだけど、軽快な音楽とモノクロの町並み、当時の生活が垣間見えて退屈しませんでした。
体育(?)で校外に2列縦隊にて出かけたときに、張り切った短パンの先生と対照的に子供たちがパラパラと街に溶け込んでいく様が面白くてスキでした(笑)
続編ともいえるアントワーヌの後世を描いた作品がいろいろあるみたい。20年にわたってジャン=ピエール・レオーがアントワーヌを演じているそうです。順番に見てみるのも面白いかな~?