私が難治病にかかって、読んでて良かったと思うのが、脳卒中のリハビリテーションに関する本です。
脳卒中とは、脳出血・脳梗塞・脳腫瘍などの脳血管疾患をまとめてこう言います。
私の父は、2008年に、脳出血で重い障害が残り、現在も在宅でリハビリを続けています。
1年間の入院生活の後、在宅生活が始まってから、認知障害の予想以上の酷さに、混乱して泣いている私に、訪問リハビリの先生(理学療法士)が、「お父さんの気持ちを理解できるかもしれないよ」と薦めてくれたのが、山田規畝子さんの「壊れた脳 生存する知」です。
著者は、3度の脳卒中で重い障害を抱えてしまいましたが、元医者ということもあり、驚異的な分析力で、脳疾患患者の世界を記録しています。
手足の麻痺・言語障害・視野障害・注意障害・・・脳の一部が破壊されると、こんなにバランスを崩してしまうものなのか!と驚きます。
この脳卒中も、本人が受け入れがたい難治病であり、病気を認めて、どう生きるかを早く決断することが重要なところは、癌などの難治病と共通点が多いと感じます。
ただ、脳卒中のほうが恵まれているのは、回復期リハビリテーション病院で、手厚く、退院後の生活のための訓練・サポートをしてもらえる所です。
癌も、今後は、早期リハビリの導入を考えてるそうですが、全国の病院に行き渡るのは、いつになる事やら。。。
*回復期リハビリテーション病院とは*
急性期治療が終わった患者を、医師・ソーシャルワーカー(生活、福祉の相談に乗る人)・理学療法士(体の機能訓練)・作業療法士(生活のための作業訓練)・言語聴覚士(言語訓練の他、嚥下の訓練も担当)のチームが、社会復帰のための訓練・サポートを徹底的に行ってくれる病院。入院できる疾患が限られているのと、発病から2ヶ月を過ぎると入院できなくなる。高齢だと断られる可能性も有。
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