本日(4/23(月))発売の 週刊ダイヤモンド 4/28・5/5合併特大号


で『新興市場に気をつけろ!』との題名で33ページにもわたる特集が


組まれています。




内容的には、新興市場のマイナスの側面を特集したものです。




具体的には、札幌証券取引所アンビシャス、名古屋証券取引所


セントレックス、福岡証券取引所Qボード、といった地方の新興


市場はジャスダック、マザーズ、ヘラクレスといった大都市市場より


も更に上場基準が緩い。




しかし、上場審査の大半を依存する主幹事証券会社に野村、


大和といった大手証券会社は手を出したがらないため、大手以外


の証券会社が主幹事証券をつとめることになる。


また、監査法人もしかりで、大手は新興市場銘柄を敬遠する


方向にあるとのこと。


その結果として、上場審査、監査に関し、大手よりも品質の劣る


証券会社や監査法人に新規上場案件が流れるため、新興市場


に問題企業が溢れるという帰結になるというのである。




問題企業をなくす方法としては、①市場当局の監視強化、②


問題企業を市場から強制的に退出させるルールの強化を挙げて


いる。




4/21の 新興市場の低迷  でも書いたが、新興市場のあらゆる


面での早期の規制・監視強化を期待したい。




万が一、金融当局や各証券取引所が行動に移せないのであれば、


上位市場への鞍替えが可能な企業は鞍替えを実行し、市場関係者


に対し新興市場の健全性早期回復を促すぐらいの強い態度に出ても


いいのではないかと感じた。