東証1部が着々と回復している一方で、ジャスダック、東証マザーズ、
大証ヘラクレスの新興主要3市場は相変わらず低空飛行を続けて
いる。
日本経済新聞の朝刊、夕刊のマーケット欄を見ても、最近はずっと
『業績の下方修正が一段落するまでは積極的な売買は手控え』とか、
『三月期決算発表が一巡するまでは様子見』といった否定的な
コメントのオンパレードである。
日経ビジネス2007.4.23号の「集中レポート 自壊する新興市場
-最終回」の中でも、低迷の原因として①経営者の市場の変化への
対応の遅れと合わせて、②東証などの規制と指導の不足が挙げられ
ている。
3/22の 東証マザーズの上場廃止強化の早期実現を望む でも
書いた通り、新興市場自体が信頼を失っている現状では、いくら個別
に好業績を発表したとしても焼け石に水である。
①上場時の審査体制の一層の強化、および②上場後の業績動向
のこまめなウォッチングと問題ありと判断した場合の迅速かつ断固たる
態度による対処、をジャスダック、東証、大証に要請したい。
新興市場の信頼回復のために。