「僕の居場所」川合辰弥 | VOZlog(ボズログ)

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VOZ Records(ボズレコード)の主宰者堀克巳がふと思ったことなど。

 最後のリリースからもう6年も沈黙を守っている、わがVOZ Records(ボスレコード)。沈黙を守っているというより、声の出し方を忘れたといったほうがいいくらいだけど、、。VOZ(スペイン語、ポルトガル語で”声”)をレーベル名にしているのに、皮肉というかなんというかお恥ずかしい限り。

 

 そんな中、レーベル出身者のピアノマン川合辰弥が、このたび自力でニューアルバムを作って、SOUND CLOUDで無料配信をはじめた。この「僕の居場所」は彼にとっても6年ぶりとなる作品だ。自力とはまさに文字通りで、ギター以外は、録音、ミックスまで自分でやりきったとのこと。

 

 彼の持ち味はポップセンス。良質な洋邦楽ポップスを目いっぱいインプットして、それを気負うことなく自分の身の丈の言葉と声で自分の世界にちゃんと落とし込んでいる。

 

 ポップスの制作はほんと難しいものだ。巨大な才能とエゴを持つか、思いっきり大衆的に仕上げるか、でなければ尖鋭的におしゃれにふりきるか。それしかなかなか生き残れない。

 

 そうじゃなくて、センスもありながらも、日常的で人間味のあるポップ・ソングを作ろうというのがボズレコードのテーマでもあったわけだけど、彼はまさにそれを体現しているひとりだ。

 

 このニューアルバムでは、10年以上前あるライヴ会場で聴いて、僕が”ひと耳惚れ”して

彼に声をかけるきっかけとなった「ため息」という曲も入っている。

 

 無料配信なので、お時間のある方はぜひ聴いてみてください。

 

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