サイレントヒル メモリーオブアレッサ 製作その1 | ボトラキチのブログ

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WFサマーで購入したヘルペインターさんのメモリーオブアレッサの製作を始めます。いつも塗装工程を紹介していますが、今回はレジン製イベントガレキの製作について、塗装前の工程を詳しく書いてみたいと思います。参考になれば幸いです。

1)まずはキットを箱から取り出してパーツチェック、欠品がないか確認します。気泡や部分欠損は個人複製のイベントキットでは当たり前なので細かい事は気にしません。このキットはパーツ数6点のシンプルな構成になっています。

2)大まかに湯口やエア抜き、パーティングのバリを除去します。

3)バリの除去が終わったら、鍋に水を入れて火にかけて10分ほど煮沸します。

4)そのまま湯ごとボールに開けて、中性洗剤をたっぷりと混ぜて一晩冷やします。実はレジンは成形後そのままでは収縮が納まっていないので、何年後かにパテ埋めの隙間に収縮クラックが入ったりします。このリスクを最小限に減らす意味で、この水からパーツを煮沸する工程を離型剤落とし作業と兼ねて行っています。

5)一晩経ったらスポンジたわしでクレンザー等で表面を良く洗います。一晩経過した水の中には剥離した油分が固まって白いモヤモヤになっています。

6)パーツの洗浄が終わったら、レジン用の溶きパテをシンナーで薄めて100均のハケで塗ります。この工程は下地チェックでして、離型剤が残っていればパテを弾くのですぐに分かります。また薄めたパテが気泡に入り込むので細かな気泡も視認出来る様になります。今回のキットは手流し複製なので極細気泡がたくさんありました。モールドがつぶれてしまわないように薄めるのがコツです。グレーの塗料でやってもいいのですが、剥離のリスクを考えるとプライマー入りのレジン用パテが安心です。

7)気泡や欠損が出てきたら、大きなモノはパテやパテ粉&瞬着で、小さなものは瞬間接着剤を塗り付けて埋めてやります。極細か気泡には予め表面をペーパー掛けして削り粉が気泡に埋まり込んだら、そのまま瞬間接着剤を染み込ませて埋める処置が多いです。頭部にたくさん気泡があります(汗)

8)気泡を埋めながら各パーツの整形を行って行きます。ガレキは原型素材やシリコン複製の都合から隙間が埋めてあったり、端末が厚く出来ていたり、凹モールドを甘くしているところが有るので、レジンに置き換わっているキットでは遠慮なく彫り込んであげましょう。ジャケットのポッケのフタ、フードの際などをPカッターでごりごり彫り込みます。

9)いつものスカート内彫り込み工程です。今回のアレッサはある程度中が造形してあるので、完全に埋まっていた過去のヘザーやナースと比べると断然作業が楽であります。スカートが2ミリ程度になるまで内部を彫刻刃で彫り込んで行きます。脚とスカートの際はPカッターとセラミックナイフで筋彫りします。彫り込んだら足りない部分をエポキシパテで造形して完了です。

10)イベントガレキで大切なパーツの合わせを行います。最近はパーツ勘合の良い業者抜きなんかもありますが、基本的にパーツは”そのままでは合わないもの”と思いましょう。最低でも擦り合わせ、大体パテ埋めが必要になります。首はボディーの穴に対して若干隙間が出来るので、軸打ちで真鍮線を通しておいて、エポキシパテを埋めてからパーツを真鍮線に通して押し付けて反転させます。押し付ける前にパテの表面に中性洗剤を塗っておきましょう。右足や腕も同様にパテ埋めして行きます。