第18節 湘南ベルマーレ戦『あと一歩、やれたハズだ』 | 我らが徳島ヴォルティスと共に

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群馬戦の勝利から勢いに乗り、勝ち点3を積み重ね上位に食い込みたい湘南戦。前節好調だった、パン祭トリオがどんなパフォーマンスを見せてくれるのか楽しみにしていた。

 

しかしスタメンに大﨑淳矢の名前は無く、杉本太郎が入る。杉本は前節スタメンから外れた悔しさを晴らすべく練習でアピールしてきたのだろう。前節の淳矢以上のパフォーマンスを見せられるのか期待していた。

 

 

 

 

【スタメン】

GK31長谷川徹

DF27馬渡和彰 3大﨑玲央 2ヴァシリェヴィッチ 19内田裕斗

MF23前川大河 6カルリーニョス 8岩尾憲 26杉本太郎

FW17山﨑凌吾 16渡大生

 

【リザーブ】

1相澤貴志 20キムジョンピル 4藤原広太朗 10大﨑淳矢 11島屋八徳 28井澤惇 18佐藤晃大

 

 

キックオフから個人的に一番目を引いたのは大﨑玲央だった。攻守において良いプレーを見せていた。今日のレオは良い。というよりも、前節からのレオはやっと眠れる獅子が目を覚ましたかという感じだ。積極的な守備が目立つ。少しくらい荒削りでも、気迫で何とかするようにも見える頼もしさがあった。横浜からやってきて、なかなか德島でチャンスをつかめずいたがここに来て大きく開花しつつある。

 

試合序盤は德島が完全に押していた。すぐに得点を奪っても不思議では無かった。それでも決定機を演出できたのは多くは無かった。だが、決めるべき時に決めていなければ得点を奪う事はできない。それはここまでの数試合だけでも何度となく経験してきた事だ。

 

 

50分、湘南に失点を許してしまう。

 

61分 カルリーニョスから島屋八徳に交代

75分 杉本太郎から井澤惇に交代

81分 内田裕斗から佐藤晃大に交代

 

カルリーニョスを島屋に交代した際に杉本がボランチ付近までポジションを下げた。この交代とポジションチェンジをどう考えるかだ。杉本の攻撃力を持たせたままで島屋の前線でのスピードを入れたのか。杉本がうまくボランチの仕事をしてくれれば、井澤を投入する事無く前の選手を入れたのだろうか。結果的には杉本を井澤に代えた。そしてその後、佐藤の投入となった。

 

この試合、勝てたと思う。讃岐戦の時は下位に低迷するチームとは思えないような良いサッカーをされた。でも今節は負けていたとは思えない。それだけに勝てなかった悔しさが大きかった。選手は良くやった。確かにそうだろう。でも今節においては悔しさが前に出た。

 

渡は良い選手だ。気持ちが全面に出てる。チーム最多得点の9ゴールをマークしている。流れに乗ればJ2得点王だって見えてくる。だが、こうも見える。今年の德島の攻撃力は他のクラブと比べてもかなり高い。それはチャンスを作る事ができるという意味でだ。シュートを30本も放って1点すら獲れず引き分けた金沢戦。この試合も決定機を外した。外す事はある。全てを決められる選手などいない。ただ、渡にはもっともっとゴールを奪えるはずだ。それができていないというのには不満もある。まだまだ足りない。それだけの能力があるハズだと確信しているが故に不満がある。渡が爆発し、得点を量産するようになれば德島は快進撃を見せてくれると信じている。

 

 

 

 

 

ブラジルには国民の数だけ監督が居ると言われる。同じようにここでも持論を展開していくと、この交代には疑問が残る。なぜ大﨑淳矢を使わないのか。前節は誰よりも内容が良かった。得点した渡よりもだ。今節もスタメンには淳矢の名が入ると思っていた。

 

杉本が疲れているのか、周りとの連携がズレているのかはわからないが、今節でも杉本の消える時間は多かった。杉本の特長はボールを保持して溜を作る事だが、それもできていなかった。疲れているのかも知れない。夏を迎える前に、しっかりと休ませる事も大事だ。

 

もし自分が監督なら陸斗のいない右サイドには木村を使う。木村は本来トップ下の選手だがサイドでも良い仕事ができる。陸斗や内田のような長い距離をスピードを上げて切り込んでいくタイプでは無く、サイドからゲームを組み立てる事ができる選手だ。タイプは全く違うが、攻撃はより複雑になりチャンスも演出してくれるだろう。木村を右サイドに入れ、馬渡を左で使いたい。

 

内田はスピードで切り込んで敵陣深くからセンタリングを上げるプレースタイルだが、あまりにも一辺倒過ぎる。ゲームの終盤、足が止まってきた状態でスーパーサブとして投入すれば、絶大な効果があると思うがスタメンから同じ攻撃を続けていれば相手はそれに慣れてしまう。また、馬渡を左に入れる事でカットインしてから右でもシュートが打てる。

 

そしてシャドーには大﨑淳矢を入れる。1.5列目のFWでも良い。今節の交代でも最後のカードは淳矢を入れるべきだった。淳矢はボールを離さず取られない太郎とはタイプが違う。どちらが良いかというのでは無く、淳矢はスピードのあるドリブルで攻め込む事はできるが基本的にはボールを受ける選手だ。太郎は出し手、淳矢は受け手。シャドーは出し手のポジションでは無い。シャドーはボールを捌いて自分が飛び出して受けるポジションで、純粋な出し手はトップ下が向いている。木村がシャドーにはまらないのはそこにある。

 

今節の交代においても島屋を入れる事はリズムを変える上で良かったと思う。だが、太郎に代えて井澤を入れるのであれば、先に太郎を島屋に代えれば良かった。カルリーニョスは大きなサイドチェンジでわかるようにボールの展開が大きい。ボールを保持して自分で攻め込む太郎よりも島屋の方が合うと思うからだ。逆に、太郎にはカルリーニョスよりも井澤のようなボールを早く動かして底からゲームを作るタイプが合うと思う。最後、内田を佐藤に代えて3バックにしたが、内田を左サイドに入れて大﨑淳矢と島屋の2シャドーとする方が良かったと思った。

 

当初は調子の良い選手を拘らずに使ってきたリカルド監督。でも今は違う。群馬戦でのチョイスは最初の頃を思い出させたが、やはり選手の固定化は進んでいるようにも見える。ではなぜそれがダメなのか。それに疑問を持つのか。それには理由がある。リカルド監督のサッカーは昨年までに比べてスピードと運動量で勝負する部分が大きい。アレックスのような巧さと緩急で勝負するベテランを切り、若くスピードのある選手を多く獲った今シーズンはその戦術による部分が大きいのだろう。2年契約の長島前監督を1年で退任させての外国人監督。早い段階で決まっていた事なのだろうと推測はできる。

 

確かに運動量が多くスピード感のあるサッカーは見ていて面白い。だが選手には今まで以上の大きな負担を強いる事にもなる。まだ涼しかった開幕当初は問題無かったし、色々な選手が使われる事で選手のモチベーションも高かったのだろう。しかし気温も上がり疲労も蓄積されてきた中で、このサッカーを続けるのであればもっと多くの選手を上手く使うべきだ。

 

自分自身、外国人監督を熱望してきたところもあり、今年には大きな期待をしていたが、初めてJリーグを経験する監督は日本人の身体的な特徴や精神的な特徴だけで無く、日本という国における気候にも神経を使ってもらいたい。そう考えると、海外サッカーの知識と経験を有し、長く日本に滞在し、日本という国を知り、日本人を知る外国人監督はとても貴重なのだなと思う。

って事で、いつかアレックスが監督になった時、是非とも德島からオファーを出してもらいたい。 

 

 

 

 

誤字脱字はご容赦下さい。

 

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