青葉の翳り | 青葉の翳り

青葉の翳り

後書きというか、ブログの方針ばかり書き残した。

あれも駄目、これも駄目ばかりで、窮屈で馬鹿馬鹿しい限りである。

それでも久方ぶりにブログ更新したのを見て、新人看護婦をはじめとする読者の皆さんもほっと一安心、

「ひょっとして私のvokさん、これを機にブログ再開しちゃったりするのかしら。きゃー」

などと春から一人暮らしを始めたばかりのアパートの一室で、風呂上りのほてった頬を更に赤らめながら、柔かいクッションを抱きしめて喜んでおられることでしょう。

しかし無念なる哉。こちらに再開する心算は全くないのでありまして、やっぱり今日で後書きも終ってしまうのです。乙女たちよ済まぬ。許せ。

ブログをやめて一ヶ月を過ぎ、少しは未練が募るかと思いきや、ブログを続ける煩わしさから解放された喜びのほうが大きく、当初は4月中に書こうと思っていた後書きも全く手付かずのまま、5月になってしまった。仕方なく後書きを少し書き始めたが、面倒で仕方がない。



「青葉の翳り」とは、阿川弘之の短編小説のタイトルで、戦前、戦中に青春時代を過した主人公が久しく戻らなかった故郷の、同窓会に出席し、曾て淡い恋心を抱いていた少女の現在の姿を見て、果して知った方が良かったのかそれとも知らない方が幸せだったのか考える、そんなストーリーです。

青葉とは青春のことで、中年の域に達した主人公が過ぎ去った青春を振り返って、時間の流れとは一体なんだろうと思いつつも、結局答えは出てきません。

ついでながら、当ブログの前身である「断然欠席」も阿川さんのエッセイ集のタイトルです。


ドリームキャストでPSOを始めたときは未だ大学生だった小生も、今では社会人、今年で29になってしまいます。

PSOBBブログを始めたときが24か25で、PSOを遊んでいる連中も小生と等しく歳を取っていくのだなあと思ったら、なぜか「青葉の翳り」の小説名が頭の中をよぎりまして、そのままブログタイトルにしてしまいました。隆盛を誇ったPSOも今では過疎が進み、この間のカムバックキャンペーンで懐かしい面々にも会い、嬉しく思いましたが、検索にかからない面子の方が矢張り多い。それも、まあ当然のことだから別段寂しくもない、そう思うのは小生が歳を取ったからなのでしょうか、それとも却って精神が幼いままなんでしょうか。


まあそんなことはどうでもいいんで、四回に続いてしまった後書きも終り、今度こそ本統に「青葉の翳り」はお終いです。「断然欠席」を含めると三年乃至は四年間続いたのも、化粧などしたこともないミッションスクール系女子高生や単身赴任した夫を待つ若い人妻をはじめとする読者の皆さんが居たからです。

これからはグーグルで「青葉の翳り」を検索して、当ブログが一番上に来てしまう不遜極る事態もなくなることでしょう。いや、よかったよかった。

本紹介のサイトの皆さん、本を通販するサイトの皆さん、今まで大変ご迷惑をおかけしました。これからは小生も安心して寝ることが出来ます。


それでは結婚適齢期のお嬢さん方とその他の人たち、今までご愛読有難うございました。