『ビブリア古書堂の事件手帖 2』 に続く第3巻。
失踪した栞子さんのお母さんを巡る話が全体を通したストーリーなんでしょうね。
今回は短編が3話収録されてます。
第1話では古書組合が開く古書市場が描かれてます。
古書市場に仕入れに行った栞子と大輔が泥棒の嫌疑を掛けられる話。
第2話では以前にも出てきたしのぶの依頼により、彼女の断片的な記憶から本を探し出す話。
しのぶを通して母娘関係が描かれます。
ちょっと泣けた
第3話では盗まれた本を取り戻して欲しいという依頼により、犯人捜しをする話。
ここでも栞子の推理が冴えてます。
このシリーズは本に秘められた所有者の想いが描かれていて、読むとちょっとしんみりします。
どちらかというと秋に読みたい本かも
また、栞子の母親・智恵子の影がちらついて、思ったより近くにいるのではないかと思わせるところが不安を誘います。
智恵子はどうして失踪したのか、今どこで何をしているのか気になるところです。
栞子と大輔、距離が縮まっているんだか、いないんだか
二人とも自分の気持ちを相手に伝えるのが苦手な人たちだから
- ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~ (メディアワークス文庫)/三上 延
著者:三上 延出版社:アスキーメディアワークス(メディアワークス文庫)
2012年6月23日
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