『南条姉妹シリーズ』の5冊目です
私はお気に入りキャラの南条双子の姉の美知が暗黒街のボスに収まることになった経緯を描いたこの巻が好きです
小学校4年生のサッちゃんが通う四ツ葉学園小学校は修学旅行としてドイツへ行くことに。
小学校の修学旅行なのに付き添いの父母は多く、特に南条家はお手伝いの春子まで含めての大所帯での付き添い。
行った先でのドイツではケンがずっと気になっていた、美知が家を出ることになった切っ掛けを聞いたことから、千一夜物語のように美知が毎晩中学生の時に起きた事件について語り出す。
そして、行った先で必ず事件に巻き込まれる南条家なので、美知・麗子の母・華代が誘拐される。
“今”起きているドイツでの華代誘拐事件もいつものごとく勘違いが入り乱れてドタバタとなりますが、それ以上に美知の過去話が面白かったです
修学旅行先で毎晩少しずつ話してくれるのですが、それがまた先が気になる
中学の先生からの依頼とその裏にある真相等、いつになくシリアスモードでぐいぐい読んじゃいました
この巻が一番読みたかったといっても過言じゃないかも。
美知の美少年変装も出てきたりと見栄えもいい
これまでの巻のシリーズ紹介も入って、人物紹介も最近の吉田秋生先生の絵で余計想像を掻き立てられます
- マドモアゼル、月光に消ゆ (南条姉妹シリーズ) (集英社文庫)/赤川 次郎
著者:赤川 次郎
出版社:集英社(集英社文庫)
2001年(たぶん2004年に文庫化)