葬神記 | 闇鍋ハロウィーン

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漫画、小説(主にミステリー)等、好きなものについてだらだらと。
「あぁ、分かる~」とか「へぇ」と思って読んで頂ければ。
腐思考(嗜好?)なので、ご注意ください(^ω^;)

面白かったけど、雰囲気ちょっと、京極堂シリーズ に似てるかな~。

京極堂が妖怪の成り立ち等蘊蓄を語るのに対して、こちらの一法師(いっぽうし)は遺跡に関する史実、伝承を語りますひらめき電球

いつも不機嫌そうで、「愚か者」と断じる口の悪さも似てるかな。



五百木遺跡の発掘現場でアルバイトをする古屋が早朝、現場に出勤(?)すると、死体を発見し、そのまま犯人とされて、警察に連行されてしまいます。(この受難体質が関口くんを彷彿とさせる得意げ

取り調べの場に文化財専門トラブルシューターの一法師全の登場によって、救い出されます。

一方、発掘現場には死者が出たこともあり、発掘が「ぬかとうさま」の祟りを引き起こすとの噂が蔓延したため、一法師は事件の解決に乗り出します。



うーん。なんて言うんでしょうかかおあせる

蘊蓄も嫌いじゃない(結構好き)ので、蘊蓄もいいんだけど、一法師の活躍がちょい薄いような気がします。

最後の解説はしてくれるのですが、途中は振り回されている古屋を見て、一緒になんだか分からない状態になるような気もあせる

もっと毒舌な一法師が見たいんだよう~ショック!

あと、これは現在3巻まで出てますが、シリーズ前提でシリーズに亘るストーリー込みで書かれているのかなぁという感じがしました。

最後が“続く”って感じで少々ストーリーがすっきりしないのですかお

カドカワの本紹介にも“考古学ライトミステリ”とあるのでライトアップでいいのかもしれないけど。

と絶賛オススメではないけど、既に次巻をご購入済みなので、大化けするかもしれないと期待はしているのです。

考古学ベースで遺跡発掘を設定にするのは面白いと思うのですが、もう少しこなれるのを期待です音譜


たぶん決めセリフになるであろう「完掘だな」は格好いいんですけどね~ラブラブ!


葬神記 考古探偵一法師全の慧眼 (角川文庫)/化野 燐


     作者:化野 燐

     出版社:角川書店(角川文庫)

     2011年3月