甘栗と戦車とシロノワール | 闇鍋ハロウィーン

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漫画、小説(主にミステリー)等、好きなものについてだらだらと。
「あぁ、分かる~」とか「へぇ」と思って読んで頂ければ。
腐思考(嗜好?)なので、ご注意ください(^ω^;)

タイトルが変わっていて、中身が想像できず、気になったのと、表紙の絵が柔らかな水彩画で惹かれたのでご購入音譜

主人公の高校生・甘栗晃が探偵というオビで推理小説を期待してみましたが、たぶん推理小説ではないのだろ~な~かお



探偵だった父親が夏休みのある日、交通事故により亡くなり、高校生の甘栗晃は天涯孤独に。

父親の探偵事務所は引き継いだものの、探偵を継いだ覚えはないのに、校内で“最凶”との噂の徳永に人探しを頼まれる。

探偵は本業ではないと思いつつも、徳永の本気の思いに引き込まれ、引き受けることになる。



推理小説ではないので、トリックがあったり、手掛かりを元に真実に辿り着いたり、トリッキーな手法で人から情報を引き出したりしませんショック!

ちょっと斜に構えていて、ちょっと察しがいい甘栗。

特殊技能があるわけでもないのに、真実を引き寄せるのは甘栗の真正面から人に接するその姿勢だからなのかもしれません。


出会ったばかりなのに、先生を真剣に探したい徳永に真剣に付き合う甘栗の友情もどきなやり取りに、ちょっと目が潤むのでしたしょぼん

大人びた子の割になかなか熱い子なのドキドキ


読後はなんか爽やかで気持ちがよいですニコニコ

感じとしては『ビブリア古書堂』 に似てるかな。『ビブリア』が秋を感じさせる本なら、こちらは春~初夏を感じます。

名古屋が舞台で、「名古屋のガイドブックかはてなマーク」ってほど描かれてます。


読み終わってから気づいたのですが、これ2冊目みたいですね。問題なく、読めましたけどニコニコ

1冊目は『甘栗と金貨とエルム』らしいです。

読んでみたくなりましたチョキ


甘栗と戦車とシロノワール (角川文庫)/太田 忠司


   著者:太田 忠司

   出版社:角川書店(角川文庫)

   2012年2月(2010年2月の単行本から)