こちらは花鹿のお父さん、ハリー・バーンズワースとルマティの2編が収録。
花鹿の母・キティはNY市警からボディーガードとしてハリーの元にやってくるのですが、キティのまっすぐさ惹かれていきます。
キティを伴い、ラギネイの第2油田の稼働式典に出るためラギネイに行き、そこでハリーの出自を知ることになります。
花鹿のお父さんハリーとお母さんキティのなれそめが語られます。
キティは警察官なので、とってもかっこいい女性な反面、女性らしい繊細な心も持っていて素敵な女性です
それにしても、ハリーったら意外に遊び人だったんですねぇ
ラギネイという設定が特殊で、かつ王族が絶対という普通ではない存在感がドラマチックで好きです。
また、子供の頃の立人も出てきます立人のお父さんもなかなかかっこいい
2話目はルマティの幼少期のお話。
皇太子とルマティ付きの侍従を選ぶ、侍従テストを巡る話です。
ラギネイでの身分制度(門閥、平民)、皇太子ソマンド、第2王子ルマティの扱いの差など、王宮ならではのどろどろした話がいっぱいです
なんとか皇太子の侍従になろうとする候補生の野心を利用するクインザの頭の良さとルマティへの絶対的な忠誠心の怖さがよく出ている話です。
ルマティへの盲目的な忠誠を貫くクインザは読む度になんだか切ない気持ちになるのですよねぇ
特別編1~2巻の中では、一番濃厚は話だと思います。
本編を読んだことのない人は是非読んで頂きたいです
- 花咲ける青少年 特別編 2 (花とゆめCOMICSスペシャル)/樹なつみ
- 著者・樹 なつみ
- 出版社:白泉社(花とゆめCOMICSスペシャル)
- 2011年12月