これは一番最初は『ダ・ヴィンチ』だったと思うのですが、その時に既に“一番面白い漫画”として挙げられていた気がします。
これまでも、扱うネタが斬新な漫画はいくつかありましたが(『もやしもん』の菌ネタも相当斬新だと思うけど)、お風呂がテーマ、いや、お風呂だけをテーマにし続けるというのもすごいです
しかも、ついに映画になりますね
2012年4月上映のようです。
3巻買った際に映画化の話を見て、ウケたのが、主役が阿部寛ってところです。
うーん、想像だけでも違和感なさすぎです
今日、ヤフーの映像トピックスで取り上げられていたので、HPを見てみました
分かってはいたけど、(たぶん)外国人エキストラに違和感なく馴染んでるよ・・・
サイトはまだオープンしたばかりでコンテンツは少ないですが、阿部ちゃんの古代ローマ人ぶりは見られます
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古代ローマ人はお風呂が好きなので、カラカラ浴場とか公衆浴場を900も作っていたらしいです
ルシウスはそんな古代ローマのテルマエ(お風呂)技師です。
職人気質で頑固なので、勤め先と喧嘩して失業します。
街で親友マルクスで出会い、気分転換も兼ねて、公衆浴場へ行きますが、職業病が顔を出して、湯船の排水システムを見ようとお風呂に潜ると排水口に吸い込まれ、水面に顔を出してみると、現代日本
多くの植民地を持ち、色々な人種が出入りする古代ローマの人間なので、日本人のことを“平たい顔族”の奴隷だと思いますが、プラスチックの風呂桶(ケロリン)だの、フルーツ牛乳を飲んで、“奴隷”国家がローマ帝国よりも進んだ文明を持っていることに衝撃を受けつつも、素直に感心し、ローマに持ち帰ろうとします。
お風呂で溺れそうになるたびに、現代日本へタイムスリップしますが、その都度、ルシウスがびっくりするものは私たちにとっては普通のありふれた、特に技術の粋を集めて作られたものではないだけに、そのルシウスの描写にかなり笑えます
そもそも、“平たい顔族”って呼び方が笑えます
そりゃ、彫りの深いローマ人から見れば、日本人は顔が平たく見えるんでしょうけど
そんな濃い顔のルシウスは真面目人間なので、現代日本に来るとお風呂を研究しまくります。
銭湯の富士山を見て『ヴェスビオス火山!』と驚くし、脱衣カゴ見て、真似をするべく、しげしげと見ます
よくネタが続くなぁというのも感心なのです
12月15日には4巻が出るようですね。しかも、おまけ付の特装版も出るようです
著者:ヤマザキマリ
出版社:エンターブレイン(コミックビーム)
2008年