半夏生の風景 | 富士山ノート

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あなたの心にいつも輝いていたい…

今日7月2日は七十二節季のひとつ“半夏生”。ご存知ですか?


二十四節気のひとつ“夏至”から数えて11日目にあたる日で、


この時期に「カラスビシャク(漢名:半夏)」という薬草が生えることから名がつけられました。

七十二季節は、二十四季節5日毎に細分したもの。



「半夏生」とは、夏至から数えて太陽暦では7月2日ころで、この日から5日間を言います。

一般に梅雨も明けて、田植えも終わる頃になります。

地方によっては梅雨の後期に入り、半夏作(はんげさく)ともいって田植えの目標の日とされていました。

また、この日に降る雨を半夏雨(はんげあめ)と呼び、大雨になるとも言われています。



今の時代「田植えも終わる頃」としては遅すぎますが


無事に田植えが終わり、「梅雨の雨に豊かな実りを祈願する」なんていう時期なんでしょう。


「半夏生」という言葉も日本古来の生き方が響き渡るようです。




私のイメージする「半夏生の風景」は…



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田植えの終わった「田園と富士山」。こんな情景が“半夏生”でしょうか。

何処にでもある田んぼに富士山を重ね合わせただけですが、


何だかホッとする風景ですよね。






“半夏生”といえば、その名の付いた花をご存知でしょうか?下の写真がそうなんです。


この“半夏生”の花は、ブロ友である「新井旅館」 さんの昨年6月の記事に掲載された写真。


「新井旅館」は伊豆・修善寺にある老舗の名門純日本旅館。


この旅館の庭先で採られた“半夏生”の花を旅館の一室に飾ったのがこの写真。




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こちらが昨年末に訪れた「新井旅館」の中庭の池。


池ですから、ここに“半夏生”の花が咲いていた訳ではないでしょうが、


旅館周辺には四季を通じ、季節の花が溢れんばかりに咲き誇ります。


今年もきっと、白い可憐な“半夏生”の花がお部屋を彩っているはずです。





“二十四節気”、“半夏生”……


日本ならではの静かに夏迎える節目の季節の一日です。


皆さまも心静かに夏を迎えましょう。アーメン。