企業研修サービスを行う、ある企業が2016年春入社の就職活動戦線に向けて、大学のラグビー部員に限定した就活サイトを立ち上げた、というニュースが入ってきました。
学生の登録は無料で、企業側は年間40万円を支払えば、サイトを通じて人材を探すことができる、というシステムです。今後1年間で50社の利用を目指す、といいます。
学生は大学名やラグビーのポジション、試合前の気の奮わせ方といった部活動時代の経験などを登録するそうです。
運営側は、選手名鑑などと照合して、実在の人物かを確認するようで、来年3月までに200人以上の学生の登録を目指します。
筆者はこのニュースを聞いて、究極のニッチな市場に狙いを定めた、有効なビジネスモデルだと思いました。
人気の体育会系の大学生ですが、その中でも特に人気の高いラグビー部員に特化して採用したい企業に、ターゲットを絞った訳です。
よくいわれるのは、小さい市場でもいいので、とにかく1番を狙え、と聞いたことがあると思います。
この場合の小さい市場とは、自社がその分野で1番のシェアを獲得できる最大の市場、ニッチでもいいので、狙うべきです。
従いまして、狙う市場に規模は関係ありません。
今回の事例のような、ラグビー部員に特化した採用を取り次ぐ事業とは、よく考えたものです。
参考にすべきは、当然、同じことを行ってはいけませんが、上記のような目利き、市場への参入に対する考え方を、大いに自社でも参考にすべきだということです。
そういう意味で、今回は事例として紹介させていただきました。
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