早くも昔のことのように思えてしまうほど、人間の記憶なんてものは寂しいくらいサッパリしていることに、びっくりしていますが、何のことかと言えば、今年の6~7月にブラジルで開催された、サッカーのワールドカップのことです。
今夏の出来事でさえそうなので、昨冬のソチ五輪のことなぞは、もっと過去のことのように思えてしまい、こちらも寂しい限りです。
それはさておき、冒頭のワールドカップサッカーのことにはなしを戻します。
この大会では、欧州のトップリーグやチームに所属している選手が、過去最高レベルで多く日本代表に名を連ねていましたので、多くの国民が優勝まで行かなくても、ベスト4くらいにまで勝ち残ってくれる、と期待したはずです。
ところが始まってみれば失望の連続でした。
ベスト4どころか、決勝トーナメントにまで進出できなかったことは、まだ記憶に新しいはずです。
あれだけのメンバーを揃えながら、どうしてこんな結果になってしまったのでしょうか?
よく言われるのは、欧州のトップリーグ所属する選手の多くが、自分のチームでの出場に恵まれず、コンディションを落としていた点です。
確かに筆者もそれは認めますが、すべてではないと考えます。
コンディションの件も含めて、良い事前準備ができなかったという点に尽きます。
さらに付け加えれば、指揮官であるザッケローニ監督を筆頭として、自分たちのチームは強いんだ、という慢心があったことが、あとから判明しています。
伝え聞いた筆者は、思わずやはり、とうなりました。
前々回の南アフリカW杯の高成績を収めたメンバーの大半がそのまま残り、さらに4年という年月を経て個々の実力が伸びて、チーム力も上がっているはずだから、今回はより以上の相当な高成績を収めるはずだ、という慢心です。
この慢心はくせもので、自信を持つことができる、という点では重要ですが、どうしても負の側面が出てきます。
慢心によって、事前の合宿でも、フィジカル的にも戦術的にも良い準備ができなかったことを予想します。
特に戦術面では、例えば、「前半の20分までに1点のビハインドだったら、こうする」というような、きめの細かい準備や意識合わせがちゃんとできていたか?、ということが懸念されます。
ますます個々の力だけでは局面の打開はできても、勝利に結びつけるまでは難しい、と言われている近代フットボールについて、もう少し視野を広げることも重要です。
アギーレ新監督のスペインリーグ時代の八百長疑惑が急に膨れ上がってきました。
こちらも早い解決が望まれます。
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