昨今、テレビをつけると必ず暗いニュースが目に入ってきます。

 

しかしその中で唯一ホッコリするものが

上野動物園のパンダのシャンシャン!


顔といい、動きといいそれはそれは何とも言えないものがあります。

私の脳裏にもいまだにハッキリ覚えております。


小学校低学年の頃に中国から初めて日本にやって来たパンダ

康康(カンカン)と欄欄(ランラン)。※歳バレバレ。


あの当時は誰しも白黒のぬいぐるみを持っていたのでは無いでしょうか?

 

子供の頃の記憶はとても永く脳裏に残るものです。

 

動物園の思い出のほとんどが、動物達と会えて嬉しかった、
触れて楽しかったものとなります。私もそうでした。

 

それが大人になっていくにつれて意識が変わって行ったのです。

 

その場所は動物の生態や生活を観察するものではなく
動物たちの姿をただ人間が見に行くだけのものだと気づかされました。

 

私が見ているものは本来の動物の姿ではなかった!!

 

子供の頃に日頃会えない動物に実際に会えて
親しみを感じることはとても良い事です。

 

それがきっかけとなり動物に興味を抱き、
その生態や育つ環境などを自分で調べる

そして考える。

そこから見方が変わっていく。

 

しかしそれは本当に動物に興味があるからこそ、そこまでするのです。

 

もし、子供の時に動物園・水族館で親や一緒にいる大人が
本来の動物の見方を教えてくれていたら
どんなに良かっただろうと思うのです。

本来この動物はどんなところに住んでいて何を食べているのか。


今、動物がどんな状況でどんなふうに思ってその行動をしているか、
楽しいのか?嬉しいのか?悲しいのか?寂しいのか?

相手の立場に立って物事を考えるという方向を大人が示すこと。

 

日本も少しずつ、動物の展示環境を見直し、
少しでもその環境に近いものをと
努力はしていますがやはりそこには無理があると感じます。

 

動物達は体も心も落ち着かず常同行動、異常反応、
異常生殖行動なども見受けられます。

 

生で生きている姿を見せてはいるものの、
本来の動物の姿でないのなら

映像で本物の生活の姿を見せる方が
子供の想像力はかき立てられ興味を抱かせると思うのです。

 

動物は人間の都合でいつも近い存在で無くても
いいのです。

 

動物はいつも今を生きています。

 

どうして生まれてきたのだろうとか
何のために生きているのだろうと考える生き物は人間だけ。

 

犬も今この時が全てです。

後悔もやり直しもありません。

 

犬は野生では無いですから私たち人間が責任を持って

心を通わせなければいけません。

 

子供の人生や人間と共に生きる犬の犬生を良きものにするのは

近くにいる私たち大人次第。

 

子供にとって一番の教育者は一番近くにいる親。

子供の目線は親の教育にかかっているといいます。

親が動物に真の愛情をそそぐ姿を見せることです。

 

そして、

子供にとって真の教育とは「動物本来の姿をみせる事」だと

私は信じています。

 

by リチャード