ティール組織 著者からのメッセージ『あなた自身の旅』 | 歯科医院が最短距離でマネジメントを仕組化するブログ

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歯科医院のマネジメントをサポートしている渥美が、コンサルティングの現場や日常を通じて感じたことなどを記するブログ。

【ティール組織 著者 フレデリック・ラルー氏のメッセージ】

 

某院長先生から教わった動画ですが、

視聴して、静かに心が震えました。

 

経営の究極的な目的って、

業績を上げるでも、スタッフを育てるでもなく、

 

「自己成長を通じて自分の人生を最高のものにする」

なんだなぁ、、、と。

全てはそのための手段に過ぎない、と。

 

勉強だって筋トレだってそう、

愉快で心地よくて楽なことばかりで、

成長なんてできない。

 

痛みや焦りや悲しみさえも、

その時は辛くても、振り返ってみると人生を

彩る体験の一つだったりするし、

乗り越えたら別の視点、別の世界が見えてくる。

 

自己成長を目指している者同士の交わり、

共感や勇気づけが、そんな人生をより豊かにしてくれる。

 

そんな仲間づくりがしたい、と。

 

 

以下、字幕をシェアします。

 

===ここから===

 

1−1. 『あなた自身の旅』

 

面白い共通点があります。

 

探求の旅をはじめたばかりの経営者は

これを“組織変革”の旅だと捉えています。

 

文字通り 何かを組織に起こすことだと。

でも、この旅を数年 続けた経営者は誰もが

口をそろえます。

  

“これは自分自身の 個人としての成長の旅だ”

“組織の旅であると同時に 個人の旅でもあるんだ”と。

 

彼らは自身の成長を楽しんでいますが、

楽なことばかりではありません。

 

時には考え方の限界や自身の“影”に阻まれます。

それこそが成長への招待状です。

 

例えば、チームでお互いをもっと信頼しようと

言っているのに、自分がそれをできずに統制的に

なっている瞬間に気づいたり、

 

透明性の高い誠実な社内文化を作ろうとして

いるのに、自分自身が密室で会議していたり、

 

従業員向けに分かりにくい政治的な文書を

書いたりして“そのやり方は間違っていますよ”と

人から指摘されることもある。

 

つまり、新しい“姿勢”の自分になるための

成長の旅なんです。

 

楽しいけれど大変な旅です。

 

これを単に”組織の旅”だと考え、自分自身が

変わろうとしないなら、この旅に出ないことをお勧めします。

 

もう一度言います。

 

もし、この旅は『組織の変革のため』だけのもので

自身の大きな成長機会でもあると考えていないなら、

旅を始めないでください。

 

 

私の友人に 素晴らしいコーチがいます。

 

多くの大組織の変革に関わっていますが、

まず経営者と対話しながら、

彼らが準備できていないと感じたら

こう伝えるそうです。

 

「変革に着手する前に半年か1年、2人での対話を

 続けましょう、あなた自身の準備のために」

 

なぜかというと、あなたは変革のエンジンである

と同時に、ブレーキにもなり得るからです。

 

組織の変革は、

あなた自身が変わろうと望むよりも先には

進まないということです。

 

最近思うようになりましたが、これは

経営者たちにとって生涯の冒険の始まりです。

 

これはあなたを、より大きく豊かな人間に

変える人生のプロジェクトです。

 

旅を経た経営者たちは、間違いなく

”この旅は本当に特別なものだ”と感じています。

 

だからあなたが、

この旅で自身が変わることを望むなら、

旅から贈られる人生の招待状に応じたいと望むなら、

他の経営者にはできない経験ができるとお約束します。

 

人間関係はより豊かになるし、

心が楽に感じられるようになるでしょう。

 

無意識に感じていた恐れの気持ちも

ほとんど消えてしまいます。

 

自由になる時間が増え、明るい気分になれます。

 

経営者たちが言うには、ほんの2~3年前を振り返ると、

当時の自分は小さすぎて二度と戻りたくない

と感じるそうです。

 

ここで、質問です。

 

これが“組織の旅”であると同時に、

“あなた個人の旅”でもあることを、望んでいますか?

 

旅の過程で贈られる全ての招待状を喜んで受け取りますか?

 

“イエス”と言う準備ができているなら、

旅の伴走者を見つけることをお勧めします。

 

コーチでも友人でもいいので、自身の影に阻まれた時、

じっくりと深く対話できる相手。鏡を掲げてくれる人。

 

あなたが道を間違えたとき、恐れず指摘してくれる人。

 

経営者に贈るもう1つのアドバイスは、組織内で

数名の信頼できる人を見つけて、

「鏡になってほしい」と明確に依頼することです。

 

「私が大失敗していたら、指摘してほしい」

「理想に届いていないとき、指摘してほしい」

「恐れずに言ってほしい」

 

と伝えるのです。

 

例えば、

「あの会議での発言、あのメールの内容は

“以前のあなた”だ。“新しく目指している姿”じゃない」

 

こう指摘してくれる人の存在はとても重要です。

 

指摘されたら、ただこう返してください。

「その通りだ ありがとう」

 

そして他の人には、こう言います。

「以前の私が出て、申し訳ない」

「またあるかもしれないが、減らせるよう努力するよ」

 

この振る舞いが、“全体性”を体現する

ロールモデルになるのです。

 

組織内の皆に起こることを、

まずあなたが模範で示すんです。

 

皆が同じように、これまで身につけてきた方法、

 

幼少期から親や教師や、元上司に

教えられてきた方法を捨てて、

新しい自分に生まれ変わろうとしています。

 

あなたが模範となって、成功したり、

たまに失敗したり、自身の変革に努め、

困難や落とし穴を体験することで、

他の人も同じ過ちを認めやすくなります。

 

それに周りの人は、人間としての

あなたの成長を喜んでくれるでしょう。

 

これが、あなたが向かおうとしている旅です。