鳩山さん | 新居昭乃 オフィシャルブログ powered by ameba

鳩山さん

鳩山さんと小沢さんが会談し、ちょっとした騒ぎになりました。

マスコミは国民が選んだ政党の党首を一斉に無能呼ばわり。。。
きょう明日にでも辞任しろと言わんばかりです。

でも私はむしろ鳩山さんをバッシングする一連の報道の方に疑問を感じています。

米軍基地問題に真正面から向かって行った総理大臣がかつていたでしょうか。
当初「沖縄の方たちへの思い」という言葉を再三口にされていましたが、
「思い」なんていう動機で動こうとする総理大臣。。。 すごい!と思いました。

「最低でも県外」という理想をつぶしてしまったのは、
その理想を後押しできなかったわたしたち国民です。

なのにマスコミはすべてを鳩山さんひとりのせいにしようとしてるように見えるのです。
アメリカに味方する方が得だからでしょうか?


戦争に負けてからずっとアメリカに支配され続けて来た日本政府。
「年次改革要望書」って、「思いやり予算」って、、いったい何なんでしょうか??
いくらおだてられても、どう見たって日本はアメリカの属国です。
そんな体制が戦後65年もの長い間、続いて来たのです。

私は2才から18才まで基地の町に住んでいました。
市民運動に参加していた母に連れられて「米軍基地反対!」「安保反対!」と
基地周辺に座り込みに行ったりもしましたが、子どもでしたし、ほとんどピクニック気分。
普段はハウスの子達と遊んだりもしていましたし、基地があることを当たり前に感じていました。
多くの人、特に若い人は似たような感覚を持っているのではないでしょうか。
本当は基地問題は沖縄だけではなく、全国にあるはずなのです。


65年もかけて錆びついて開かなくなった扉をあけるには、鳩山さんは人が良すぎるのかもしれない。
でもこれだけ袋だたきの目にあっていながら笑みを浮かべて親指を立てられるなんて、
やっぱりただものじゃない。
たしかに理想だけでは政治は成り立たないとは思いますが、理想の無い政治では未来がありません。

親の役目はその子どもが自分で生きて行けるように育てることだと母は言っていました。
夢物語でも、この国が自立できるように少しずつでも変えようと努力し続けることが
大人であるわたしたちの役目なのだと感じます。

鳩山さんを辞任に追い込むなら、そのあとの責任もわたしたち自身にあるのです。