ナニを隠そう、ワシはハズバンドの友人や近所の方々から
神秘的美女
と思われているのじゃ。 え?「美女」が余計??
いいのだ。自分でそう思えばそうなのっ。
まんず、ウチにお客さん(この場合、日本人ではない人々)が来るとする。
チロリさん、ささっとオツマミを作って差し出し、あとはそっとそこにいる。
ナプキンとか、なにかが必要そうになると、誰かが頼む前、あっという間に用意されている。
ワシら日本人からしてみれば、「アタリマエ」の事でも、そういう小さな心遣いとかが、インド人もビックリなのよ。アメリカ人だけど。
そして、非常ーーーに大人しい。(英語喋るのが面倒なだけ)
なのに、各種格闘技で黒帯を持っている。
何かを質問すると、まるで禅問答なような答えが返ってくる。(意味が通じてない事がしばしば)
こういう勘違いは、ワシにしてみても便利ではあったのじゃ。
んがしかし。
先週末、ちょっとしくじった。
ウチのお向かいさんの家で、Tikiパーチーがあったの。
メキシカン・シェフを呼んで、お庭でタコス食べたり、バーテンダーが、いかにも体に悪そうな真っ青のブルーハワイを作ったり、で雰囲気も最高。
日が暮れてきたころ、問題は起こったのよ。
それは、
蚊
ご存知、ワシは人一倍蚊に刺されやすい体質。そして、さされた後も腫れ上がって大変な目に遭う。
虫避けスプレーするのを忘れた。というか、もうなかった。
ぷ~~~ん
ヤバイ!蚊がワシのまわりに集まってきとる!!
その時、ホスト役の人がワシらのテーブルに来て
「楽しんでますかー?もっと食べ物をお持ちしましょうかー?」
と聞いたの。
「あ、ではシュリンプのタコスを」
「私は果物を」
と、皆が頼んでいる時、ワシは
「乾燥機に入れるシートを」
「?」
「?」
「?」
多分、そこにいた全員が「????」だったであろう。
んなこたぁ構ってられん。蚊をなんとかせねば!
と焦っているワシは、前に誰かから聞いたトリビア、「蚊は乾燥機のシートが嫌い」というのを思い出したのだ。
早く!早くシートを!!
微妙~~な雰囲気の中、他のタコスと共にペラっとシートが運ばれてきました。
それを肌に擦り付けるワシ。
「えへ・・・蚊避け対策ですの・・」一人、なんとなく言い訳。
それからまた皆さんお喋りに花を咲かせ、雰囲気が戻った頃に、
(げげ! 手遅れだった!!もう刺されてる!痒いーー)
と気づいたワシ。
と、その時またホストが
「何か飲み物をお持ちしましょーかー?」
と聞きに来たの。
「ではマイタイをください」
「私はカルアミルクを」
と、みなが頼んでいる中、ワシは
「酢を」
「?」
「?」
「?」
そこにいた誰もが「??????」だった。
んなこたぁ構ってられん! この痒みをなんとかせねば!!
そこでワシは「刺されちゃったら酢を塗ると収まる」というトリビアを思い出したからなのよ!
くっそーーーーなんつータイミングの悪さ。
しかし、仕方ないのだ。危機なのだ。
・・・こうしてワシの評判、
「東洋の神秘の美女」説は
「東洋の危ない美女」
と、どんどん違うほうに流れていくのであった。 チーン