■ネコ ずっと目ヤニと鼻水が、ひどいときは咳も出るので。 #ネコヘルペスウイスル#ウイルス性鼻気 | まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

小動物臨床をしている獣医師です。書くことが好きで本も書いています。自分の勉強したことを伝えて、少しでも世の中に還元できれば、こんな嬉しいことはありません。

 

来院されている12歳の猫さまは、以下の症状です。

 

 

1、目ヤニ

2、鼻水

3、ひどいときは、咳もします。

 

こんな子は、多くいる筈です。

 

というのは、猫さまは、小さいときに、猫ウイルス性鼻気管炎という病気にかかる子がたくさんいます。

この猫ウイルス性鼻気管炎は、ネコヘルペスウイルスなので、一度、かかるとカラダの中から、出ていかないので、神経叢などにいます。

 

免疫が下がると、

 

1、目ヤニ

2、鼻水

3、ひどいときは、咳もします。

 

なるので、抗ウイルス剤を使ってもなかなかなよくなりません。

 

病院でよく処方されるのは、

1、ステロイド剤です。

 

もちろん、ステロイド剤はいい薬ですが、長く続けると以下のような副作用があります。

 

1、糖尿病になりやすい

2、肝臓病になりやすい

3、医原性のクッシングになりやすい。

 

 

このような理由から、

1、リジン

2、ビタミンD

 

を処方をしています。

1、リジンは、ヘルペスウイルスの増殖を抑えます。

2、ビタミンDは、ビタミン界のステロイドと呼ばれています。

 

これで、よくなった子は、たくさんいます。

猫さまの目ヤニ、鼻水は、ネコヘルペスウイルスが原因の子が多いので、気をつけて投薬してあげてね。