某予備校の説明会と、カリフォルニア州立大学(CSU)のカレッジフェアへ。
カリフォルニアの高校生の成績TOP10%が進学するのはUCで、UCにはPhD(博士課程)があるのが特徴の一つだという。
トップの次点の高校生30%はCSUに進学するらしい。CSUは修士課程まである。
CSUで必要な英語力はTOEFLのiBT60だが、この英語力で卒業するのはかなり厳しいスコアであるらしい。
そこで、カリフォルニアにあるコミュニティカレッジ(CC)で英語力を高める話を聞いてきたが、ハッキリ言ってコミカレに留学させるよりも日本でコミカレの真似をしている英語スクールのほうが、安心、安全、安価である。
日本の大学生または貯金をためた社会人が、日本語環境から離れて海外大で学歴ロンダリングとか、大学院準備をしようというのなら良いと思う。
最新の日本の大学受験準備の多様性を知り、いまどきのわが子に合った受験戦略というのは、家庭の数だけ違うのだと、その多様性に圧倒された。
とくにこの予備校の受講生の感想文を読むと、塾で知り合えた友達とかけがえのない友情が生まれたと書かれている。
いまどきは近所だからとか、学校が一緒だからというファクターだけではなく、塾とか地球の裏側にいるSNSの「親友」が、自分の人生に影響する時代なのだ。
だからこそ、学校選びの次は、中高生の親はある程度のわが子が関わるコミュニティを知っておく必要があると思う。
その後のカレッジフェアでは、大学研究家の山内氏と遭遇して、いっきに盛り上がった。
今回のイベント自体が、どういう宣伝かわからないけれども、おそらく中学生の長女が最年少で、カリフォルニアのコミュニティカレッジの雰囲気が伝わるような顔ぶれだった。
日本のTOEFLスコアについて、アジア30カ国で29位。
iBTにおいては、speakingで自分の意見を主張できないところと、writingでブラインドタッチができないところが大きな問題らしい。
日本はもっとIT大国のはずなのに、長女に聞いても公立中でブラインドタッチができるのは長女しかいないらしい。
日本の中高生は、携帯のキーボードは操作できても、パソコンのキーボードに慣れていないらしいのだ。
母国語がペラペラということについて、大学の準備と母国語との関係を考えると、TOEFLでは10点上げるのに100時間かかると言われ、アジア下位の日本人が名門大学の80点を目指すには1000時間がかかるという話を聞いた。
これを縮めた実例として、好きな洋楽の歌詞を覚えてしまうとか、英語のコメディ映画を原語のタイミングで笑いたいとかって情熱で補う話を聞いた。
あと、留学すれば単語や文法を何倍も覚えられるようになるのではと考えられているようだが、日本で10覚えるペースが海外で100に増えるようなことはないという話もあった。
長女もあれこれノウハウを聞くうちに、自分の進学に使える情報と、無駄な情報がわかってきているようだ。
それでもこうして、毎週のようにいろいろな国からの受験情報が集まる東京は、まず情報戦略において得していると思う。
>> 目次へ
港区のプライベートサロン、教室の講師募集について
英語で習う音楽クラス:ペースメソッド